「フルーエントトーク」によって、吃音のリハビリテーションはどのように変わっていくとお考えでしょうか。
服部:国内外問わず、ICTを活用したアクセシビリティの向上に尽力されてこられたIBMフェローの浅川智恵子先生は、「誰も取り残さない」という思いを大切にされていました。私もその「誰も取り残さない」という考え方に感銘を受け、大切にしてきました。吃音のリハビリテーションにおいても、誰も取り残さないことが大切だと考えています。吃音の原因は様々ですが、流暢に話せないことで自信を失ってしまったり、就職などに影響を及ぼしたりしている可能性は大いにあると思います。それゆえに、適切なサポートや訓練が必要であり、ICTを活用することに意義があります。
人前だと緊張してしまう人も、「フルーエントトーク」であれば自宅で安心して訓練に集中できるというメリットもあります。誰一人取り残さないヘルスケアを実現できるサービスと自負しています。今後も吃音に関する新しい知見や技術をキャッチアップし、「フルーエントトーク」のバージョンアップにつなげたいと思っています。