NICTには、研究者とともに研究開発の推進とその成果の社会還元に取り組んでいる職員がいます。
総合職は、その中で中核的な役割を果たすことが期待されます。
総合職は、具体的に以下のような役割を担っています。
研究開発成果が最大化されるよう、NICTの組織全体のマネジメントを行います。たとえば、研究機関における最大の資産は「人」であり、人事施策の立案・運用は極めて重要です。そのほか、財務、法務、知的財産管理、国際連携、広報、危機管理、コンプライアンス等、組織運営に不可欠な業務を行っています。
また、NICTの戦略や経営方針などの策定にも加わります。策定された戦略・経営方針の目標達成に向けて人・資金等のリソースの配分を行うとともに、達成状況を評価し、問題があれば改善を図ります。この間、NICT内部や外部の関係者との間で様々な意見交換や調整を行います。
総合職は本部だけでなく研究所・研究センターにも配置されます。そこでは、研究に必要な施設・機器の整備やスタッフの確保、予算の管理、研究成果の外部への発信、本部との各種調整等、個々の研究開発が現場で円滑に行われるために必要な幅広い業務を行っています。
NICTには、研究開発成果を上げるだけでなく、その成果を広く社会に還元することが期待されています。NICTが研究開発した多言語音声翻訳技術を使って民間企業が翻訳機器や翻訳サービスを提供しているのはその一例です。また、サイバーセキュリティ人材の育成、宇宙天気予報、標準時の提供など、NICT自身が業務を実施するという形での社会還元も行っています。
総合職は、機構の有する研究開発能力や成果が活用されるよう、それらを外部に広く紹介し、関心を持った民間企業等との連携を推進します。また、NICT自身が実施する業務の企画・運営を行います。