ROUND TABLE座談会2023年度
新入職員座談会

2023年4月にNICTに入構した5名の新入職員たちに、NICTを選んだ理由や現在の仕事内容、職場の雰囲気などをオープンに語ってもらいました。

青木Aoki

財務部
契約室 第二契約グループ
2023年採用 / 経済学部卒

川原Kawahara

サイバーセキュリティ研究所
総合企画室 管理グループ
2023年採用 / 法学部卒

川松Kawamatsu

総務部
法務・コンプライアンス室
2023年採用 / 法学部卒

坂本Sakamoto

広報部
広報企画室
2023年採用 / 理学院自然史科学専攻卒

佐藤(司会)Sato

総務部
人事室 人事グループ
2023年採用 / 家政学部卒

NICTの“ここ”に惹かれて入構しました!

初めに、皆さんがNICTに興味を持った理由やきっかけを教えていただけますか?

私は、社会の発展のために働ける公的な機関、特に研究機関を中心に就職活動をしていました。研究機関を選んだ理由は、大学のゼミで安全保障やサイバー攻撃などを勉強しており、これらの問題を更なる研究開発や研究成果の社会実装を通して解決していくことが必要だと感じたからです。私は文系で直接研究に携わるのは難しいですが、研究の支援を行う仕事はとても魅力的に感じました。そこで、NICTの採用説明会に参加したところ、研究分野や総合職の業務内容に大変興味を惹かれ、選考の最中も志望度がどんどん上がり、ありがたいことに採用していただけました。

就職活動サイトで企業を調べていたところ、偶然NICTのインターンを見つけ、参加したことで興味を持ちました。情報通信技術を用いて社会基盤を支える重要な研究を行っていると知り、そこに携わる研究者を支援することができればとてもやりがいのある仕事だと思いました。あとは、就職活動のイベントで感じた、職員の穏やかな雰囲気が自分に合っていると思い、この点も入構の決め手になりました。

私は、大学院で科学や科学者を対象とした研究を行う、科学技術コミュニケーションを学んでいました。特に、科学者に対する研究を行っていたので、科学者に興味を持ち始め、彼らが身近に存在する研究機関で働きたいと考えるようになりました。様々ある研究機関の中でNICTを選んだ理由は、他の機関と比べるとまだ知名度が低いと思ったから。より多くの方にNICTを知ってもらいたい。そのために、大学院生時代に科学技術コミュニケーションを学んだ自分だからこそ挑戦できるNICTのPR活動があるのではないかと思い、入構を決めました。

私がNICTを最初に知ったのは、大学の内定者報告会で、先輩がNICTを進路先として報告していた時です。もともと、公共性の高い分野で、縁の下の力持ちとして働きたいと考えていたため、ますます重要になる情報通信技術の研究を行う国立の研究機関に惹かれました。一口に情報通信と言っても、多岐にわたる研究分野や業務があるため、色々なことに挑戦したい私にとって最適な環境だと感じました。入構の決め手は、川松さんが話していたように職員の雰囲気の良さで、入構した今でもその印象は変わっていません!

皆さん、ありがとうございます。NICTの研究分野や職員の雰囲気に惹かれ、入構を決めた方が多いようですね。

仕事のやりがいとは?

続いて、現在の仕事内容や仕事のやりがいについて教えてください。

私は契約室に所属していますが、契約室はNICTの様々な部署からの「これを買いたい!この作業をしてほしい!」という依頼を受けて業者と契約を結ぶ、重要な役割を担う部署です。契約の件数はたくさんありますが、依頼元の研究者や職員、契約を結ぶ業者の方など、多方面から感謝されることが多いですね。また、自分が契約した案件に関する研究内容や成果を見ると、やりがいを感じてもっと頑張ろうと思います。

私は法務・コンプライアンス室に所属していて、主に共同研究の契約書や規程類の審査、法律相談などの業務を担当しています。青木さんは物や作業の契約を行っていますが、私は共同研究を行う際の契約手続きに関わっており、契約が無事に結べたときはやりがいを感じます。また、法学部出身なので、学んだことを活かせる機会があるのが嬉しいですね。仕事を行う上で、法律の知識をもっと習得したいと考えているので、日々学んだり実践を通して理解を深めたりと、自分の成長を感じられることもやりがいです。

私は、入構前から希望していたサイバーセキュリティ研究所の総合企画室に所属しています。総合企画室では、本部の管理部門からの依頼を研究所の窓口として受け取り、各研究室に周知をして取りまとめを行う業務や、研究所の予算の管理や広報などの業務を担っています。研究者と密に連携を取りつつ、研究者が研究に集中できる環境づくりをしているため、NICTの研究開発や社会実装に貢献できている実感を得やすい点がやりがいに繋がっています。

私は広報企画室に所属しており、イベントの出展対応、展示室の管理、見学・視察対応などの業務を担当しています。NICTの存在や研究内容を多くの人に伝える広報の仕事は、まさに自分が学んできた科学技術コミュニケーションの実践の場となり、やりがいも感じますが、同時に難しさも感じています。また、見学では高校生などの学生団体が見学来訪する時があるのですが、進路に悩む学生に対して、研究者や技術的・事務的に支える人になるという将来の選択肢を伝えられることにも、やりがいがあると考えています。

皆さん1年目ですが、たくさんの場で活躍していますね。

NICTの雰囲気は?

次に、NICTや職員の雰囲気について教えてください。

広報企画室は、室内のみで完結する業務は基本的に無く、研究所企画室の職員や研究者などとコミュニケーションをとることが多いです。また、仕事終わりにご飯に行くこともあり、朗らかで活発な人が多い印象ですね。

川原さんが所属している企画室は管理部門とは違った雰囲気なのかなと思いますが、いかがでしょう。

サイバーセキュリティ研究所の総合企画室には10名程度職員がいるのですが、私が一番若いです!私と歳が近い人でも40代くらいで、中には親子ほど歳が離れている人も多く、とても可愛がっていただいています。

法務・コンプライアンス室はテレワークをしている人が多いので、実際の雰囲気はわからないところもあるのですが、メールやチャットでやり取りする分には質問したらすぐに教えてくれますし、メールも敬語を気にせず、お互いにフランクな感じでやり取りしています。

私は、1年目でわからないことだらけなので、質問する回数も多いですが、質問しやすい雰囲気があるところと、契約の案件ごとにそれぞれ質問できる先輩がいるところがいいなと思います。あとは、財務部は私と歳が近い人が多いので、来年はあの先輩みたいに仕事が出来るようになりたい!この業務に挑戦したい!という直近の目標を立てやすいことが良いと思います。

入構して感じたギャップとは?

ここまでNICTの良い側面のお話ばかり聞いてきたのですが、ここからは入構して感じたギャップや、想像していた印象と異なっていたことなどがあればお聞きしたいと思います。

NICT全体では、入構以前に想像していたより建物に古いところがあることや、縦割りの雰囲気が残っている点は、少しイメージと異なりました。法務・コンプライアンス室内で言うと、当初はかっちりしているイメージで何を聞くのも緊張しましたが、実際はフランクで風通しが良いところがギャップでした。

1年目から自分で業務スケジュールを自由に組むことや、「絶対に休みたい!」という日に休むことができているので、思っていた以上に柔軟に働けていると感じています。あとは、昼休みにテニスやサッカーなどをして体を動かす人や、噂だと走っている人もいるようなので、アクティブな人が多いこともギャップでした。

良いギャップは、若手に任せてもらえることが意外と多い点です。今は展示室リニューアルに関わっているのですが、展示室内のデザインについて「どう?」と意見を求められることもあり、ちゃんと若手の意見を反映してくれます。
一方で、公的な研究機関だからこそ発生する業務が多い点に、もどかしさを感じています。例えば、 広報企画室では外部から視察の依頼が入ると優先的に対応し、同時に様々な研究現場とも連携し準備を進めています。突然の依頼でも、皆さん快く引き受けてくださるのですが、研究現場の方にご対応いただくことは研究以外の業務が増えることにもなります。 視察はNICTの予算獲得や外部連携のために重要ですが、研究者を支援する立場として、研究の時間を割いてご対応いただいていることに心が痛むときもあります。

ギャップは特に無いですね。入構前に話を伺っていたとおり、勤務形態についてはフレックスタイム制*1を適用することができるので、業務の進捗を考慮したうえで、出勤や退勤の時間を柔軟に調整したり、仕事とプライベートを両立したりすることも可能です。また、有給休暇*2もとても取りやすく、今年の有給休暇は年内に全て使いきれる予定です。

有給休暇を全部消化できそうなんですね!他の皆さんは、有給休暇の消化率はどうですか?

私はあと5時間くらい残っています。有給休暇は1日単位だけではなく、時間単位でも取得できるので!(笑)

私は、あと5日くらい残っているのですが、来年多めに休みたいので、今年残った分を来年に繰り越して使う予定です!

お~!(感嘆の声)

就活生に一言!

最後に、就活生に一言お願いします!

私は、百聞は一見にしかずだと思っています。就活時も実際にNICTに来て「いいな」と思ったので、ぜひ気軽にNICTの展示室*3に来てみてください。

そうだね、一回来てみるのがいいね。今は説明会や仕事体験は対面で開催されているんだっけ?

対面開催の予定もあります!私たちの時はコロナ禍で対面ではできなかったので、皆さんにはぜひ説明会やセミナーなどで一度はNICTに来ていただき、実際の雰囲気を感じていただければと思います!

就職は大きなターニングポイントになるので、ぜひたくさん悩んでいただき、その中でNICTを一つの選択肢に含めていただけたら嬉しいなと思います。あと、私たちの座談会を見て、入ってきてくれる人がいると、更に嬉しいです。

確かに!(笑)

就活って周りの状況が気になる時期だと思うのですが、自分のペースで頑張ってほしいなと思います。ただ、進めていく中で休むことも大切だと思うので、趣味に没頭したり、友達と話したりしながら進めてほしいなと思います。NICTについて少しでも気になった方は、坂本さんが言っていた展示室の見学や、人事の採用イベントにぜひ参加してほしいです。悔いのない就活ができるように応援しています!

就職活動は学生にとって大変だと思うのですが、仕事は今後の人生の中で一番時間を費やすものになると思うので、自分に合う仕事や自分がやりたい仕事、やりがいのある仕事を探して、焦らずに選んでいただければ、より人生が豊かになっていくんじゃないかと思います。頑張ってください!

皆さん今日は色々なお話を聞かせてくださりありがとうございました!入構1年目職員の座談会は以上です。この記事が、就活生の皆さんにとって少しでも役に立つことを祈っています!


*1 :
一定の期間についてあらかじめ定められた総労働時間の範囲内で、職員が始業時間と就業時間を自由に決められる制度です。(NICTではコアタイムなし)


*2 :
毎年1月に1年分の有給休暇20日が付与されます。(1年目は4月入構なので、15日付与)
1年間で使い切れなかった有給休暇は、次年度に繰り越して使用することもできます。


*3 :
展示室は開室時間であれば、事前予約なくご来室いただけます。展示室スタッフが一連の展示をご案内する展示室見学ツアーについては事前予約をいただけますとスムーズにご案内できます。
https://www.nict.go.jp/publicity/tour/index.html
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