標準時および周波数標準の構築に関する国際活動

 
  • 世界の標準時とその刻みの元となる正確な周波数は、計量における国際基盤構築の枠組み(メートル条約および国際度量衡総会CGPM・国際度量衡委員会CIPM等)に基づき、世界中の原子時計のデータから作り出されています。
  • 時空標準研究室は、CIPM下の時間・周波数技術諮問委員会CCTFでの委員活動や、国際度量衡局BIPMへの定常的なデータ提供(原子時計の位相比較データ、国際時刻比較データ)などを通じて、時間と周波数の国際標準構築に貢献しています。


アジア・太平洋地域における標準機関としての活動

 
  • 各国の標準機関は地域ごとに協力しあう枠組み(地域計量組織)を作り、BIPMとも 連携しながら活動を行っています。NICTは、アジア太平洋計量計画 APMP という地域計量組織に参加しています。
世界の地域計量組織。青色がAPMP(BIPM-webページより引用)
(http://www.bipm.org/en/worldwide-metrology/regional/)
  • 時空標準研究室では、APMPの下の技術委員会のうち、TCQS(品質システム)及びTCTF (時間・周波数)に参加しています。   
  • TCTFにおける活動としては、アジア太平洋地域における初の時間周波数関連国際会議ATFを2000年に立ち上げ、以降共催及び運営サポートを行っています。また2011年には校正測定能力の相互承認に関するCMC(Calibration Measurement Capability)ワークショップを開催しました。   
  • その他、2000年から2009年まで、主に後発国の研究者・技術者を対象としたトレーニングプログラムを実施しました。