GOSAT-GW: Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle GOSAT-GW: Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle

GOSAT-GWは、温室効果ガスを観測する一連の衛星であるGOSATシリーズの3番目の衛星であり、2024年度に打ち上げ予定です。GOSAT-GWでは、CO2やメタンなど温室効果ガスと大気汚染物質(二酸化窒素, NO2)の同時観測に新たに挑戦しています。
我々は、このNO2濃度を高精度かつ高速に導出するデータ処理システムを開発しています。

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高精度 かつ
高速なデータ処理

GOSAT-GWでは、GOSAT-1, GOSAT-2と異なり回折格子型分光器を搭載することで、図1,2のように「点」的な観測ではなく「面」的な観測を行います。これにより、1日当たり約300万点を観測し、温室効果ガスや大気汚染物質がどこからどれだけ排出されているのか、より詳細にモニタリングすることができます。取得したデータは随時解析していきますので、観測点数が多い分データ処理システムには高速化が求められ、GOSAT-GWの場合は1観測点当たり約0.03秒以内で処理しなければなりません。

図1 : GOSAT-1, 2の「点」的観測
図1 : GOSAT-1, 2の「点」的観測
図2:GOSAT-GWの「面」的観測
図2:GOSAT-GWの「面」的観測

3つの国立研究所による
共同開発

我々は、国立環境研究所が主体となり、海洋研究開発機構と3者間で共同研究契約を結び、NO2濃度データを処理するシステム(GOSAT-GW NO2 Data Processing System: GNDPS)を開発しています。その中でNICTは、NO2濃度データを求める上で鍵となり、かつ計算コストが高いエアロゾル特性やエアマス因子*の計算アルゴリズム開発を担当しています。

*エアマス因子(Air Mass Factor, AMF): 大気上端から地表面に垂直に光が到達する時の光路長を1として、観測光の光路長を規格化した時の値

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