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既存サイトの部 選評

既存サイトの部には63サイトの応募があり、奨励賞、部門賞、特別賞を選定させていただきました。

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a. 奨励賞T-STUDIO.JP

アクセシビリティと視覚的なデザイン性の両立という点で、審査において最も多くの審査員から支持を得たサイトです。スタイルシートをうまく活用しており、ナビゲーションスキップを提供する等の配慮も見られます。デザイン面も、ウェブクリエイターが見ても納得のいくレベルと評価できます。ただし、ページ横幅が固定されている点、単語の中にスペースを挟んでいる箇所がある等いくつか問題点が指摘できるため、さらなる改善の期待を込めて最優秀賞ではなく「奨励賞」となりました。

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b. 公共の部

部門賞となった大阪市ホームページは、自治体のウェブサイトとしてはよく見られる構成で、目新しさはないものの、まじめにウェブアクセシビリティを追求したサイトと言えます。かなり大規模なサイトですが、下の階層のページでもアクセシビリティに崩れがない点は高く評価できます。また、日本語以外に4カ国語のページを用意しており、公共サイトの多言語対応の例としても評価できます。難点としては、トップページのメニュー(リンク)が非常に多く、これらが構造化されていないため、音声読み上げ等では利用しにくい点が挙げられます。大規模サイトではどうしてもトップメニューの数が多くなりがちなので、メニューの構造化はぜひ配慮していただきたい点です。

その他では、スタイルシートの使い方や音声読み上げ対応については財団法人 福島県障害者スポーツ協会、デザイン面では横浜市立盲学校ホームページが評価されました。また、大山崎町公式ウェブサイトは、アクセシビリティのルールに忠実なサイトとして評価できます。なお、大山崎町をはじめ、今回の応募サイトではアクセスキー設定を設けているサイトがいくつかありましたが、その有効性については意見が分かれました。

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c. 民間の部

民間の部へは応募が少なく、やや寂しい結果となりました。特に、大企業からの応募が少なかったことは残念でした。

部門賞となったNEC公式サイトは、Flash版、HTML版、テキスト版と環境別にページを用意しています。環境別にページを分ける手法は評価が分かれるところですが、民間企業の場合、視覚的アピールを高めるためにFlash使用の要求が強いという現実を踏まえると、アクセシブルなHTML版を別に用意する構成が現実解のひとつになると考えられます。ただし、構成上、情報の更新・追加に手間がかかるため、そのまま中小企業や個人サイトのお手本になるものとは言い難い点が残念です。音声読み上げへの対応はよくできており、随所に工夫が見られます。

その他の応募サイトでは、デジタルスクールNEOがスタイルシートの活用やaltの付け方等、工夫が見られました。デザイン面ではなにわいきいき情報館も評価されましたが、トップページのリンクが多すぎ、音声読み上げでは使いにくい点が残念でした。

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d. 個人・NPOの部

個人・NPOの部は応募数が最も多く、また、意欲的な取り組みが多く見られ、選考が最も難しい部門でした。

部門賞となったおおさかな手帳は、デザインに一貫性があり、スタイルシートやスクリプトの使い方も評価されました。視覚的要素を含んだコンテンツを上手に処理しています。ただ、美しいデザインではありますが、「読みやすさ」については評価が分かれました。音声読み上げにもよく対応していますが、写真のAlt属性の付け方等、もう一歩の工夫が欲しい点もありました。

なこいゆホームページは、独創的な作りのサイトですが、音声読み上げ専用の隠しコンテンツを用意する等、音声読み上げに対するユニークな配慮が見られます。この作品はきっちり構造化できるコンテンツではなく、より感覚的なコンテンツとアクセシビリティの両立を目指した例と言えます。ただし、動きのあるタブメニューが、強拡大表示で使っている弱視者には非常に使いにくい等、工夫が新たな問題を生んでいる点もあります。

あおぞら子どもセンターは、子供向けサイトとして様々な工夫が見られます。スクリプトによってメニューの説明等をポップアップさせる手法は、子供だけでなく、高齢者向けにも有効かも知れません。音声読み上げではメニューとその説明が別々になり、関連が分からなくなってしまう点が残念です。

なこいゆホームページとあおぞら子どもセンターは、アクセシビリティに関する独創的な工夫があり、一定の効果を上げている点を評価し、特別賞といたしました。

その他の応募サイトの中で注目されたのは「みんなに優しいインターネットの普及を目指すACRIのWebサイト」です。画像等を用いないシンプルな構成のサイトですが、優れたスタイルシートを用いて、どんな環境でも読みやすいデザインを実現しています。アクセシブルなウェブサイトを作成する際のテンプレートとして大変参考になるとの評価がありました。

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