XHTMLとスタイルシートを上手に活用し、柔軟で分かりやすい表示を実現しています。画面の横幅を狭くしても見やすい点、メニューとナビゲーションの区別が明確で分かりやすい点、見出しのめりはりがはっきりしている点等が特に評価されました。デザイン的にも個性があり好印象ですが、背景画像が重なる部分のテキストが読みにくいとの指摘もありました。
なお、応募作品はNetscape Communicator 4.75では表示が崩れるという問題がありました。スタイルシートの適用に関して発生する問題ですが、「みんなのウェブ」の次期デザインとして採用するに当たり、この点を修正していただくことを応募者にお願いしました。
「みんなのウェブ」のイメージに合ったデザインで、音声読み上げやテキストブラウザでも分かりやすい等、たいへん丁寧に作られた印象です。画面右側のメニューはマウスオーバーで動くようになっていますが、強拡大表示で使っている弱視者には使いにくい点が残念です。また、ナビゲーションスキップを用意しているのですが、CSSで非表示にしたため、大半の音声ブラウザ、スクリーンリーダーでは認識できなくなっています。実用上、惜しい点と言えます。
全体にきっちりと作ってあり、画面横幅が小さい場合にもうまく表示されます。音声読み上げへの対応も基本的にはOKですが、各タイトルの下に説明を付けたために、音声読み上げではメニュータイトルの区別がつきにくくなっています。また、メニューと本文の区切りが音声読み上げでは明示されない等、細かい点での配慮の「漏れ」が惜しい作品です。
その他の作品で注目されたのは[No.7]「みんなのウェブ」オリジナル作品と、[No.10] みんなのWeb|〜アクセシビリティ実証実験事務局〜です。No.7は、印象的なデザインと構成で高齢者や弱視者にも分かりやすいとの評価がありました。No.10は、落ち着いた色調で高齢者が見やすく、分かりやすいデザインとの評価がありましたが、文法上の記述の間違いが多く見られたのが残念でした。