総務省では、平成13年度にはJ-WASを使って国内のウェブアクセシビリティを改善することを中心に、平成14年度には全国でのセミナーとウェブアクセシビリティ・コンテストを通じて、ウェブアクセシビリティの普及啓発を促す実証実験を行いました。
ここでは、実証実験の概要と、実験が実施された状況について説明します。
本実証実験では、わが国におけるウェブアクセシビリティの普及啓発を目標に、平成12年度に日本独自の問題を考慮したウェブアクセシビリティのあり方の検討及びウェブアクセシビリティ点検・修正システム(当時J-WAS、現在ウェブヘルパーと呼称)の開発、平成13年度にはJ-WASを使った全国3地域での重点的な実証実験の展開に取り組んできました。
また、
平成14年度は、これまでの2か年の取り組みを通じて広まってきたウェブアクセシビリティへの関心を確実に根付かせるステージとして、前年度東京のみで開催したウェブアクセシビリティ・セミナーを全国各地(4箇所)で開催するほか、ウェブアクセシビリティ・コンテストの開催を通じて、良き理解者と推進者の動機づけを高める社会環境の整備に努めるほか、企業や団体のウェブ担当者やウェブ制作関係者の理解の深化と技術の向上を図ることを目的に、さまざまなテーマに取り組みました。
この実験には、次の2つの目的がありました。
実証実験は、総務省を中心に、各省庁、地方公共団体、民間企業、高齢者・障害者グループ、関連NPO・NGOなど、幅広い方々のご協力によって実施しました。
電気通信アクセス協議会ウェブアクセシビリティ作業部会が、実験全体の推進役として、助言や評価を行いました。
実証実験はオープンな環境で行いましたので、どなたでも実験にご参加いただくことができました。
各実験協力地域で、さまざまな団体等のご協力をいただきながら、いろいろな視点からウェブアクセシビリティについて検討を深めていきました。
各種の展示会への出展や講演会等での発表、セミナーの開催、コンテストの開催など、さまざまなイベントを通じての実証実験の宣伝活動とウェブアクセシビリティについての啓発活動を行いました。