トップページ 総務省実証実験について ウェブアクセシビリティセミナーの開催
平成14年1月17日に行われたウェブアクセシビリティセミナーでは、セミナー参加者に対しアンケートを配布し会場内で回答いただいた。参加者のうち108名から回答があった。
ウェブアクセシビリティセミナーにどのような立場から関心を持って参加したかを尋ねた。
回答のあった108名のうち、「企業や団体のホームページ提供に携わる立場」から参加した人は50.9%で、およそ半数を占めた。
このほか、「ウェブクリエイターの立場」から参加した人は17.6%、「シンクタンク・コンサルティングに携わる立場」から参加した人は11名10.2%であった。また、「ホームページ利用者側の立場」から参加した人は13.9%であった。
セミナーに参加する以前に、ホームページ作成に際して、どのような人を利用者として想定していたかを訪ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数108名を母数としている。
回答者のおよそ3割が利用者として想定していたのは、「全盲の人」29.6%、「弱視の人」35.2%、「色覚障害の人」30.6%、「高齢者」35.2%、である。また、これらに比べ利用者として想定していた人が少ないのは、「聴覚障害の人」21.3%、「肢体不自由の人」13.9%、「知的障害の人」3.7%である。
このほか「一般(特に想定していない)」と回答した人が回答者の46.3%であった。
セミナー参加以前に、ホームページ作成に際して、高齢者・障害者への配慮についてどのように考えていたか尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数108名を母数としている。
最も多かった回答は、「高齢者・障害者も利用しやすくするための技術が分からなかった」25.0%で、次いで多かったのは「時間やコストがかかるため配慮していなかった」19.4%であった。
このほか、「アクセシビリティよりもデザインを重視した」12.0%、「高齢者・障害者を利用者として想定していなかった」5.6%、「配慮が必要だとは知らなかった」3.7%、との回答結果となった。
セミナーの内容のわかりやすさについて尋ねたところ、概ね分かりやすかったとの評価であった。
回答結果の詳細は以下の通りである。「とても分かりやすかった」38.4%、「分かりやすかった」46.5%、「普通」12 1%、「分かりにくかった」2.0%、「とても分かりにくかった」1.0%
セミナーに参加した感想を尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数108名を母数としている。
今回のセミナー開催を通じ、半数近くの参加者に対して、アクセシビリティ配慮の重要性や技術や知識に関するヒントが伝わる効果があったことが伺える。また4割程度の参加者に、アクセシビリティに関する勉強や今後ウェブを作成する際に配慮することなど、前向きな取り組みの意識を持ってもらえたようである。
回答結果の詳細は以下の通りである。「配慮することの重要性が分かった」42.6%、「改善への具体的な技術に関する知識・ヒントが得られた」49.1%、「より深く勉強してみたい」38.0%、「今後作成する際は、配慮したい」38.9%、「実証実験に参加してみたい」20.4%、「その他」7.4%
今後同じような趣旨のセミナーが開催された場合、参加したいかどうかを尋ねた。
「ぜひ参加したい」との回答が、回答者のうちの57.7%、「内容・講師のメンバーによっては参加したい」との回答が、回答者のうちの42.3%であった。
ウェブアクセシビリティに関しての意見や感想を自由記述で回答してもらった。多くの回答者から現在の関心や取り組みの際に困ったいることなどが具体的にあげられた。
以下に、回答内容の例を紹介する。