トップページ 総務省実証実験について ウェブアクセシビリティセミナーの開催
発表者:実証実験事務局、アライド・ブレインズ株式会社 代表取締役 内田 斉(うちだ ひとし)
旧郵政省における取り組みを紹介する。
ウェブアクセシビリティは、以下のような特徴がある
したがって、ウェブアクセシビリティ改善の足がかりとしての点検システムが必要
J-WASは、アクセシビリティを総合的に支援する、3つの機能を提供。
J-WASは以下のような特徴を有している。
ここでは、以下のJ-WAS機能について、その操作を実演する。
この実証実験の主な狙いは、以下のとおりである。
この実証では、以下のようなことに取り組んでいる。
平成13年9月に、J-WASを使って国内の主要な団体や企業のウェブサイトのアクセシビリティ度合いについて調査を実施した。
その結果、各団体や企業のホームページ(トップページ)には、平均100ヶ所以上の問題が見つかった。
結果の概略は以下のとおりである。
以上、アライド・ブレインズ株式会社の調査による。
それぞれの実験協力地域で、以下のウェブ発信側と高齢者・障害者などウェブ利用者に参加してもらい、実証実験を実施している。
地元自治体、企業と障害者・高齢者が意見交換しながら、アクセシビリティの改善に取り組んで貰う。
それぞれの実験協力地域などで実施した、講習会や情報交流会の様子を、写真で紹介する。
障害者や高齢者に、参加企業や団体のホームページを利用してもらい、使い勝手を評価してもらう以下のようなアンケートを実施した。
バス会社であるN社のホームページからの出題例を紹介する。
問:バスの時刻について、お伺いします。△町四丁目のバス停から、○□駅行きのバスが出ています。平日、○□駅行きの最終のバスは、△町四丁目のバス停を何時何分に発車するでしょうか?
アンケートの結果、シニアでは正解者が86%いたが、視覚障害者では正解者が41%しかいなかった。視覚障害者には、こうしたサイトでの情報が取得しにくいことがわかる。
情報の取得のしやすさを尋ねたところ、シニアでは57%の人がそれほど苦労しなかったとの回答であったが、視覚障害者では53%の人が少し苦労した、29%の人がとても苦労したと回答している。視覚障害者にとっては、かなり苦労する作業である。ただし、シニアでも少し苦労したが29%、とても苦労したが14%あり、シニアにとってもこのサイトの操作は、決して簡単ではなさそうである。
アンケートでの自由記述におけるコメント例を以下に挙げる。
交流会で実際の利用状況を見聞きしたことが、強いインパクトを与えている。
実験参加以前の考え方は、以下のような状況であった。回答者数は16名、複数回答。
交流会への参加者からは、実験に参加した後の感想として以下のような感想がよせられた。
一方、交流会には不参加の実験参加者からは、以下のような感想がよせられた。
視覚障害者への配慮としては、以下のようなポイントが明らかとなった。
高齢者への配慮としては、以下のようなポイントが明らかとなった。
まずは、J-WASを使って自社サイトを点検していただきたい。
アクセシビリティが実現できたら、ぜひ申告を!
実証実験のホームページ「みんなのウェブ」のURLは、http://www.jwas.gr.jp
なお、J-WASを利用するにはこちらへ。http://www.jwas.gr.jp/jwas/index.html
J-WASを使えばすべてOKというわけではない。
J-WASは、以下の点において、自分の姿を知る、あるいは応急処置を行うためには、有効なツールである。
ただし、高いレベルの点検には、それなりの知識が必要。J-WASが行うのは、あくまで機械的な点検である。
この実証実験は2カ年の予定で進めており、今後は以下のような取り組みを行っていく予定である。