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福岡セミナー 参加者アンケート結果概要

2003年2月18日に福岡で開催したウェブアクセシビリティ・セミナーでは、セミナー参加者に対してアンケートを実施し、参加者のうち59名の方から回答をいただきました。

ご協力ありがとうございました。アンケート結果の概要は、以下とおりです。

目次おわり:

a. どのような立場からセミナーに参加したか

ウェブアクセシビリティセミナーにどのような立場から関心を持って参加したかを尋ねた。

回答のあった59名のうち、「企業や団体のホームページ提供に携わる立場」から参加した人が32.2%、「ウェブクリエイターの立場」から参加した人が27.1%、「教育者・教育関係者の立場」から参加した人が25.4%で、それぞれ3割前後ずつ、合わせて8割強であった。

このほか、「シンクタンク・コンサルティングに携わる立場」から参加した人は5.1%、「HP利用者側の立場」から参加した人は3.4%、「その他の立場」から参加した人が6.8%であった。

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b. セミナー参加以前に想定していたウェブ利用者

セミナーに参加する以前に、ホームページ作成に際して、どのような人を利用者として想定していたかを訪ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数59名を母数としている。

利用者として想定していたという回答が最も多かったのは、「高齢者」33.9%であり、次いで「弱視の人」32.2%、「全盲の人」30.5%、「色覚障害の人」30.5%、「聴覚障害の人」25.4%となっている。また、これらに比べ利用者として想定していた人が少ないのは、「肢体不自由の人」18.6%、「知的障害の人」11.9%である。この他「一般(特に想定していない)」と回答した人が71.2%と、回答者の7割を超えている。

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c. セミナー参加以前のアクセシビリティに対する考え方

セミナー参加以前に、ホームページ作成に際して、高齢者・障害者への配慮についてどのように考えていたか尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数59名を母数としている。

最も多かった回答は、「高齢者・障害者も利用しやすくするための技術が分からなかった」33.9%、次いで多かったのは「アクセシビリティよりもデザインを重視した」23.7%であった。

このほか、「時間やコストがかかるため配慮していなかった」16.9%、「配慮が必要だとは知らなかった」10.2%、「高齢者・障害者を利用者として想定していなかった」6.8%のほか、「その他」を選んだ回答者が25.4%、無回答者が13.6%との結果となった。

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d. セミナーの内容のわかりやすさ

セミナーの内容のわかりやすさについて尋ねたところ、概ね分かりやすかったとの評価であった。

回答結果の詳細は以下の通りである。「とても分かりやすかった」27.1%、「分かりやすかった」50.8%、「普通」15.3%、「分かりにくかった」及び「とても分かりにくかった」0%、「無回答」6.8%。

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e. セミナーに参加した感想

セミナーに参加した感想を尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数59名を母数としている。

今回のセミナー開催を通じ、半数強の参加者に対して、アクセシビリティに配慮することの重要性が伝わる効果があったことがわかる。また、同じく半数強野参加者に今後ウェブサイトを作成する際はアクセシビリティに配慮したいという前向きな取り組みの意識持ってもらえたようである。

回答結果の詳細は以下の通りである。「配慮することの重要性が分かった」52.5%、「改善への具体的な技術に関する知識・ヒントが得られた」47.5%、「より深く勉強してみたい」32.2%、「今後作成する際は、配慮したい」52.5%、「その他」15.3%。

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f. 今後の参加意志の有無

今後同じような趣旨のセミナーが開催された場合、参加したいかどうかを尋ねた。

「ぜひ参加したい」との回答が、回答者のうちの39.0%、「内容・講師のメンバーによっては参加したい」との回答が、回答者のうちの59.3%、無回答が1.7%であり、「参加したいと思わない」という回答はなかった。

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g. ウェブアクセシビリティに関する自由記述

ウェブアクセシビリティに関しての意見や感想を自由記述で回答してもらった。多くの回答者から現在の関心や取り組みの際に困っていることなどが具体的にあげられた。

以下に、回答内容の例を紹介する。

  • 政府はIT化に力を注いでいるが、ウェブアクセシビリティに関する事業についても補助金 等の援助をしないと対応したくとも予算的に苦しく、米国のように法的に拘束しないと普及しないと思われる。
  • アクセシブルなページが作成できたとして、それが本当にアクセシブルなのかを確かめる手立てがない。一般に言われている要件に沿って開発したとしても、実際に障害者にテストしてもらうしかないのかと感じている。
  • 行政や公共団体の担当者の意識改革が必要。制作者側からのアクセシビリティ提案に真剣に耳を傾けて欲しい。
  • 自分も最近始めてウェブアクセシビリティのことを知った。認知度はまだまだと思うので、もっと広めていって欲しい。
  • 障害者仲間はなかなか会場に来れず、盲学校の教員も卒業前の多忙期で参加意思があってもかなわなかった。有料でもよいのでウェブ上でセミナーの内容がわかるとよい。
  • 教育現場でのアクセシビリティ啓蒙実践例を紹介して欲しい。
  • デザイン面を重視して制作してきたが、アクセシビリティに配慮しながらもデザインが可能だというヒントになった。
  • 今後自分の授業でもウェブアクセシビリティのテーマを取り上げて、多くの人がこの考えをもてるようにしていきたい。
  • ウェブアクセシビリティという言葉をもう少しわかりやすい日本語で言い換えられないか。

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