みんなのウェブ 総務省実証実験について ウェブアクセシビリティ・セミナー2003のご報告
2003年4月19日に東京で開催したウェブアクセシビリティ・セミナーでは、セミナー参加者に対してアンケートを実施し、参加者のうち72名の方から回答をいただきました。
ご協力ありがとうございました。アンケート結果の概要は、以下とおりです。
ウェブアクセシビリティセミナーにどのような立場から関心を持って参加したかを尋ねた。
回答のあった72名のうち、「企業や団体のホームページ提供に携わる立場」から参加した人が45.8%と半数近くを占め、ついて「ウェブクリエイターの立場」から参加した人が34.7%と多かった。
この他、「教育者・教育関係者の立場」から参加した人は2.8%、「シンクタンク・コンサルティングに携わる立場」から参加した人は4.2%、「ホームページ利用者の立場」から参加した人が2.8%、「その他の立場」から参加した人が9.7%であった。
セミナーに参加する以前に、ホームページ作成に際して、どのような人を利用者として想定していたかを訪ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは該当回答者数67名を母数としている。
利用者として想定していたという回答が最も多かったのは、「全盲の人」49.3%であり、次いで「高齢者」43.3%、「弱視の人」40.3%、「色覚障害の人」37.3%となっている。また、これらに比べ利用者として想定していた人が少ないのは、「聴覚障害の人」25.4%、「肢体不自由の人」22.4%、「知的障害の人」9.0%である。この他「一般(特に想定していない)」と回答した人が56.7%と、半数を超えている。
セミナー参加以前に、ホームページ作成に際して、高齢者・障害者への配慮についてどのように考えていたか尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数80名を母数としている。
最も多かった回答は、「高齢者・障害者も利用しやすくするための技術が分からなかった」46.3%で、半数近くの人が選択している。次いで多かったのは「時間やコストがかかるため配慮していなかった」25.0%であった。
このほか、「アクセシビリティよりもデザインを重視した」15.0%、「高齢者・障害者を利用者として想定していなかった」13.8%、「配慮が必要だとは知らなかった」7.5%との回答結果となった。
セミナーの内容のわかりやすさについて尋ねたところ、分かりやすかったと評価したのは回答者のうち半数強であった。
回答結果の詳細は以下の通りである。「とても分かりやすかった」12.5%、「分かりやすかった」38.9%、「普通」25.0%、「分かりにくかった」9.7%、「とても分かりにくかった」2.8%、「無回答」11.1%。
セミナーに参加した感想を尋ねた。回答は選択肢からの複数回答の結果で、以下のパーセンテージは回答者数72名を母数としている。
今回のセミナー開催を通じ、半数強の参加者に対して、アクセシビリティ改善への具体的な技術に関する知識やヒントを伝える効果があったことがわかる。また、同じく半数強野参加者に今後アクセシビリティに関してより深く勉強したいという前向きな取り組みの意識を持ってもらえたようである。
回答結果の詳細は以下の通りである。「配慮することの重要性が分かった」31.9%、「改善への具体的な技術に関する知識・ヒントが得られた」「より深く勉強してみたい」各52.8%、「今後作成する際は、配慮したい」43.1%、「その他」18.1%、「無回答」1.4%。
今後同じような趣旨のセミナーが開催された場合、参加したいかどうかを尋ねた。
「ぜひ参加したい」との回答が、回答者のうちの47.2%、「内容・講師のメンバーによっては参加したい」との回答が、回答者のうちの50.0%、無回答が2.8%であり、「参加したいと思わない」という回答はなかった
ウェブアクセシビリティに関しての意見や感想を自由記述で回答してもらった。多くの回答者から現在の関心や取り組みの際に困っていることなどが具体的にあげられた。
以下に、回答内容の例を紹介する。
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