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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者支援サービス・取組 > より多くの人が使いやすい共用品。この発想を世界に発信したのは日本です

より多くの人が使いやすい共用品。
この発想を世界に発信したのは日本です(3/5)

3. 共用品の考え方について教えてください。

障害がある人や高齢の人が感じる不便さは、障害がない人も感じることがあります。障害がある人も高齢の人にも共に使いやすいように配慮して設計された製品やサービスを「共用品」と呼んでいます。共用品への取り組みは、日常生活に不便を感じている方すべてを対象に、不便さを感じている製品やサービス、生活環境を使いやすいものにしていくものです。共用品は「アクセシブルデザイン」と同義語です。アクセシブルデザインは国際規格のISOで定義されている言葉です。

共用品は、温水洗浄便座のように専用の福祉用具として開発されたものが一般化したものや、はじめから全ての人々を対象に適合するようにデザインされたもの、シャンプーのギザギザのように一般製品の利用上の不都合を解消するように設計されたものなど、さまざまな目的から生まれています。ただ、はじめから全ての人々を対象としたモノは理想ですが、現実的には不可能に近いと思います。

福祉機器である1と一般品である5の間に位置する共用品2,3,4を示した図
※資料5 共用品・共用サービスの概念図
1 専用の福祉用具
2 一般化した福祉目的の設計製品 3 共用設計製品  4 バリア解消設計製品 
5 一般専用製品

 共用品には、下記のようなさまざまな配慮点がつまっています。

  1. わかりやすさ
    音声、振動、文字、光など複数の手段で情報提供するなど
  2. アクセスのしやすさ
    案内表示、音声案内などアプローチの充実などプローチのための情報提供、移動のしやすさなど
  3. 扱いやすさ
    片手、左利き、弱い力でも操作しやすいなど容易に操作できる、自動化されているなど
  4. その他
    安全面での配慮、入手、利用しやすさへの配慮など

オセロゲームなど様々なおもちゃの写真
※資料6 黒色の駒に凸をつけて白色と区別、盤面の枠を凸状にしたオセロゲーム(写真左)。
駒を指でつまめない人のために、駒を指で押して回転させるもの(写真右)に進化した。

トランプなど様々なおもちゃの写真
※資料7 四隅に数字が入ったトランプ。左利きの人も使いやすいように配慮されている。

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