「情報格差をなくそう」といわれて久しいですが、センターにいると、テクノロジーはすでにあるのに、それが本当に必要な人のところには届いていないことを痛感します。
来館された方たちから「こんなものがあるなんて知らなかった。もっと早く知っていたら余計な苦労をしなくて済んだのに」という声を聞くとせつなく感じることがあります。
日本は2007年に障害者権利条約に署名しました。今後、この条約にのっとって国内法を精査し、その意味を噛みしめる作業が官民で始まっていくことと思われます。しかしそれらと並んで大事なことは、市民一人ひとりが情報格差の意味を知り、コミュニケーションがとれないつらさについて考え、何がそれを解決するのか、自身で体験し理解していく過程です。そして、障害者IT地域支援センターはそれに寄与する責任があると思っています。
障害のある方が何度でも安心して来館できる場所を目指すことはもちろんですが、一般の方や企業の方などにも積極的に活用し理解を深めていただけるよう、今後もメールマガジン『東京itc通信』の発行などを通じて情報をお届けしていきます。
※写真5 東京都障害者IT地域支援センター事務局長 堀込真理子さん
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原本作成日: 2009年10月13日; 更新日: 2019年8月20日;