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いつでも、どこでも、誰にでも読書の喜びを。
電子図書館とそのバリアフリー化への取り組み

2 進化するバリアフリー化

2011年にサービスが開始されたTRC−DLシステムは、2014年に新たに提供資料のテキスト検索機能が追加されました。2016年に障害者差別解消法が施行されることに合わせての機能追加でしたが、そのタイミングで導入した兵庫県三田市立図書館と協働でユーザーモニタリングを行いました。市内在住の視覚障がい者グループの皆さんにご協力いただき、使い勝手の問題点を指摘いただいたところ、パソコンで音声読み上げソフトをメインで使用されている方々が借りたい書籍タイトルまで行きつくためには、約50回ものtabキー操作が必要で、インターフェースの改良が最重要課題であることがわかりました。そこで、検索を簡便にするためにテキストのみで構成された専用検索画面を用意し、図書館TOP画面や電子図書館TOP画面から専用画面に誘導する工夫を設けました。これによって、5回程度の操作で希望する書誌情報を得ることが可能となりました。

三田市立図書館のTOP画面。
  三田市立図書館のTOP画面。
視覚障がい者向けの入り口が設置されている。ここからテキスト画面に入ることができる。

大阪中心部からは約1時間。大規模なニュータウンを有する三田市は面積がとても広く、図書館分館、分室も設置している。
  大阪中心部からは約1時間。大規模なニュータウンを有する三田市は面積がとても広く、図書館分館、分室も設置している。
2014年8月の電子図書館サービスのスタート時には市民からの期待の声が集まった。

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