「モフトレ」開発で苦労された点はなんでしょうか。
施設で新しい機器を導入しても、実際の運用に手間がかかってしまっては活用していただけません。「モフトレ」は高齢者の方々でも簡単に装着ができるよう、バンドの形状にこだわりました。バンドを伸ばした状態で手首にひっかけると、パチンと自動的に巻きつく仕様になっているので、手間も力も必要ありません。機能性とデザインを両立するのに、何度も試作を重ねました。
ベルト部分は取り替えが可能で、トレーニングの他に身体機能の計測にも利用できる。
すでに複数の施設で導入が始まっているそうですが、利用者の反響はいかがでしょうか。
おかげさまで高い評価をいただいていると思います。入所者の方から「今日はモフトレしないの?」というような声が上がることも多いと、施設の方から伺っています。実際のデータとしても、ほとんどの人が「モフトレ」を重ねるごとに動作が大ぶりになり、身体の可動域が広がっているという数値が出ています。
離れた場所に住むご家族にも、レポートでご本人の進歩をご報告できるので、喜ばれますね。
施設スタッフの方々からも、実際利用してみると、手軽なうえ管理も非常に楽なので業務効率が上がった、という嬉しいお声をいただきます。毎回リハビリの時間の度に皆の前で実演していた人の心理的負担が減ったという声もありました。
まさに、入所者も職員の方もWin-Winのサービスですね。
高齢者の方にとっては、楽しく続けながら効果的にリハビリできること。職員の方にとっては、レポーティングの業務負荷を大きく減らし、業務効率の向上とサービスの充実が図れること。これらのメリットによって、施設そのものの付加価値も高めていければと考えています。
全員の動きが画面に反映されるので、集団での指導もしやすい。