「モフトレ」は、具体的にはどのような機能と仕組みになっているのでしょうか。
バンドに加速度センサーやジャイロセンサーを内蔵しており、手足に装着すると振ったり、曲げたりといった動きをリアルタイムで感知するようになっています。その動作を専用のアプリケーションと連携させ、モニターを見ながら様々なプログラムが体験できる仕組みです。
「モフトレ」のシステム
プログラムはゲーム感覚で楽しく、しかも確実にリハビリが出来るようなものにこだわっています。同時に5人まで接続が可能なので、皆で協力して音楽を奏でたり、競いあったりするプログラムもあるんですよ。「皆で一緒に頑張ろう」という気持ちが芽生え、無理なく楽しんで続けられるように工夫しています。
また、プログラム中の運動データは全てレポート化されます。高齢者の方は自分の成長記録が目に見えるため、やりがいにつながりますし、施設のスタッフ側も、感覚的な判断による曖昧な指導から、レポートを見ることで「70%できているからもう少しだけ頑張りましょう」という正確なフィードバックを行うことができようになるので、高齢者の方の精神的な負担も軽減できます。
レポートで達成度がわかるので、次回のトレーニングが楽しみに。
高齢者向けのサービスという観点では、どのような部分にこだわりましたか。
アプリケーションのデザインについて、高齢者の方がなるべく見やすい色や形状になるよう注意したり、ウケが良い曲をプログラムに組み込んだりと、実際に高齢者の方にヒアリングを重ねて開発しました。
「お風呂またぎプログラム」や「トイレ立ち上がりプログラム」などの、日常生活動作トレーニングの人気が高く、ラインナップを増やして欲しいという要望をいただいていますので、引き続きプログラムについては検証を続けていきたいと思っています。
「お風呂またぎプログラム」の画面。
人物モデルによる表現で高齢者にも理解しやすい。