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「あなたのことを思い出したよ」 年齢や障害を超え、言葉になる前の想いを届ける鳩時計「OQTA」

4 Wi-Fi環境がなくても使える3Gタイプも開発

中央はシリーズ最新の「OQTA HATO しろ」。右は「OQTA HATO もく」で、現品のみ販売している
中央はシリーズ最新の「OQTA HATO しろ」。
右は「OQTA HATO もく」で、現品のみ販売している

ユーザーの拡大を目指して取り組んでいることはありますか?

高橋:福岡県大牟田市に協力いただき、認知症の方が入所する介護施設や病院にOQTAを設置して実証実験を行っています。認知症ケアの先進地である大牟田市は「パーソンセンタード・ケア」という考え方を掲げ、認知症の方を家族だけでなく地域ぐるみで支える仕組み作りや取り組みで知られています。同市が重視する「人のつながりや関係性の構築」にOQTAが貢献できる可能性があることから採用いただきました。2019年3月末に経過報告があるので、どんな結果が出るのか今から楽しみです。

OQTAはスマホと連動させる製品ですが、病院や介護施設などはWi-Fi環境が整っていないところもありますね。どのようにご対応を?

高橋:シリーズ最新の「OQTA HATOしろ」はWi-Fi環境が必要なタイプと、Wi-Fiが無くても使える3Gタイプの2種類があります。3Gタイプは、月額980円の通信料を払っていただくことで、高齢者のご自宅などWi-Fi環境が無い場所でも使うことができます。 3Gタイプを作ったのは、OQTAをもっと多くの人に使ってほしいから。OQTAは今までフォーカスされてこなかった感情をすくい上げる、新しいプロダクトです。「いま、誰がなぜ私のハトを鳴かせたのだろう?」と想像する楽しさをぜひ体験してほしいと考えています。

 

取材協力:
OQTA株式会社
取材日:
2018年12月

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