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要配慮者とサポーターの心のバリアを取り除くスマートフォンアプリ「袖縁」が創る共生社会

2 「袖縁」を活用して手助けのハードルを低くする

具体的には、どのような仕組みなのでしょうか。

友枝:仕組みとしてはシンプルです。スマートフォンに「袖縁」アプリをインストールした要配慮者が、困りごとをアプリ経由でサポーターに通知します。サポーターはその通知を確認し、依頼を受けられる場合、引き受ける意思を示すボタンをタップ。要配慮者の場所を確認して向かうというかたちです。

手助けの考え方は、基本的にはスタッフをお呼びするイメージですが、「店内に入れないので出迎えに来てください」「トイレを案内してください」など、ある程度想定できるものは、選択ボタンを設定しています。事前に登録しておけば、手助けに際して自分がして欲しい対応方法、いわゆるカンペやトリセツにあたる“あんちょこ”も一緒に送られます。なお、駅であれば駅員やホーム警備員など駅の従業者、商業施設であれば施設従業者やテナントの店員などの施設に係る方々、居場所に応じて手助けの依頼が届けられます。

要配慮者の居場所はどのようにして分かるのでしょうか。

友枝:基本的な居場所はスマートフォンの位置情報で分かります。屋内の居場所については各施設のWiFiやビーコン等の屋内位置測位を用います。屋内位置測位に対応していない施設の場合はTV電話で周辺の風景を映してもらって居場所を確認します。

また、スマートフォンのBluetoothを活用し、手助けに向かうサポーターが要配慮者に近づいたところで、距離に応じて振動の強さを変えてお知らせする機能も検討中です。

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