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1983年、K3完成後、直ちに米国とのシステムレベル実験(総合テスト)を実施し、日米間の距離(郵政省電波研究所鹿島局と米国NASAモハーベ局間)を3cmの精度で決定しました。米国と日本の測位解析結果は僅か数mmの差しかなく、両者のシステムの高い信頼性が確かめられました。1984年度から日米両国の本格的な観測が始まりました。観測開始して僅か1年後の1985年、ついに太平洋を取り巻く複数のプレート相互の移動が検出されました。ハワイは千島列島方向におよそ8cm/年の速度で移動していました。地質学で推測されていた大陸移動が現実に測定され、ここにプレートテクトニクスが立証されました。
K-3による観測は、米国はもとよりヨーロッパ、中国、オーストラリアなどに広がり、その目的もプレート運動のみならず、地球回転、時刻比較、電波天文学、一般相対論の検証などに拡大する一方、国内では国土地理院の小型可搬局による測地網の規正など、一斉に花開くことになりました。