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4.1 日米実験の開始(準備中)
4.2 プレート運動の検出
4.3 漫画「ハワイ日本に接近中」
4.4 VLBI,SLRとGPSの競争
4.5 VLBI衛星軌道決定
4.6 日米実験
4.7 日独実験
4.8 日中実験(準備中)
4.9 日伊実験
4.10 日豪実験(準備中)
4.11 国際時刻比較実験
4.12 地理院との国内実験(準備中)
4.13 南極VLBI実験(準備中)
4.14 小型可搬局による実験(準備中)
4.15 地球回転実験
4.16 パルサーのVLBI観測
4.17 TDRSによるスペースVLBI実験(準備中)

K3によるVLBI実験

1983年、K3完成後、直ちに米国とのシステムレベル実験(総合テスト)を実施し、日米間の距離(郵政省電波研究所鹿島局と米国NASAモハーベ局間)を3cmの精度で決定しました。米国と日本の測位解析結果は僅か数mmの差しかなく、両者のシステムの高い信頼性が確かめられました。1984年度から日米両国の本格的な観測が始まりました。観測開始して僅か1年後の1985年、ついに太平洋を取り巻く複数のプレート相互の移動が検出されました。ハワイは千島列島方向におよそ8cm/年の速度で移動していました。地質学で推測されていた大陸移動が現実に測定され、ここにプレートテクトニクスが立証されました。
K-3による観測は、米国はもとよりヨーロッパ、中国、オーストラリアなどに広がり、その目的もプレート運動のみならず、地球回転、時刻比較、電波天文学、一般相対論の検証などに拡大する一方、国内では国土地理院の小型可搬局による測地網の規正など、一斉に花開くことになりました。