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3.1 K-3の歴史と概要
日本の本格的なVLBI装置 K3システムの歴史や経緯の紹介
3.2 VLBI庁舎完成
VLBI実験を行った庁舎の建設等についての紹介
3.3 アンテナ・給電系(準備中)
3.4 フロントエント?
アンテナ(電波望遠鏡)で、電波天体からの信号を受信する受信器などのフロントエンド装置についての説明
3.5 K3VLBIシステム用水素メーザの研究開発
VLBIの時系や周波数の元のなる高精度な水素メーザ等の原子時計についての説明
3.6 K-3バックエンド
記録して信号処理できるように、受信したアナログ信号を、周波数変換を行い、時刻などを挿入してたデジタル信号に変換する装置について説明
3.7 データレコーダ
受信信号を変換したデジタル信号を記録するレコーダの説明
3.8 相関器の開発(準備中)
3.9 計算機・データベース
装置の制御や、信号処理、解析に用いられる計算機について説明
3.10 ラジオメータの開発(準備中)
3.11 アンテナ・機器制御(準備中)
3.12 相関処理ソフト(準備中)
3.13 バンド幅合成
VLBIの場合、いくつかの周波数帯域に櫛の歯状に観測することで、全帯域で観測するのとほぼ同じような観測遅延時間を求めることができるバンド幅合成と呼ばれるデータ処理についての説明
3.14 モデル計算(VLBIにおける物理の応用)
VLBIの場合、観測遅延時間を用いて、物理モデルのパラメータや観測局位置などを推定するときに、できるだけ高精度にシンプルな線形方程式で求めらえるように、物理モデルなどを用いた理論的遅延時間をできるだけ高精度に求める方法の説明。VLBIにどんな物理現象が関係するか、どのようなパラメータとなるかなどのVLBIにおける物理現象の説明にもなる
物理現象を表す物理モデルの個々のモデルの説明
3.15 パラメータ推定
観測遅延時間等と物理モデルを用いた理論遅延時間等を用いて、物理現象のパラメータなどを推定する方法の説明
3.16 国際VLBI実験の先陣争い
日本で最初に行われた国際VLBI実験をどの機関が実施したかの歴史的な経緯についての説明
3.17 日米システム互換性確認実験の成功
米国のVLBIシステム(Mark-III)と、それを参考に日本独自にVLBI装置であるK3システムで互換性があり、共同で実験ができることを確かめる互換性確認実験について
3.18 日米システムレベル実験
日米で最初に行われた試験的観測(システムレベル実験)のついて
3.19 KシリーズVLBIシステムの名前の由来
日本のVLBIシステムはKに数値をつけて表すが、その名前の由来について
3.20 K-3開発の意義
日本でK3システムを開発した意義について
3.21 NASA クラスタル・ダイナミック・プロジェクトへの参加
米国のNASAが進めいた地殻変動観測などのクラスタル・ダイナミック・プロジェクトへの参加について
3.22 地理院VLBIの初期及び発展期
国土地理院のVLBIの歴史について
3.23 遅延予測値計算プログラムKAPRIへの緯度観測所の貢献
天文台のK3-VLBIシステム開発に関する連携について

K3開発の概要

1978年に、測地学審議会の建議に基づき1979年度から、郵政省電波研究所は国際実験によるプレート運動測定の能力を有するVLBIシステムK-3の開発を開始しました。国内はもとより国際実験にも使え、距離にして3cmの精度を持つ日本独自の超高精度システムの開発を目指しました。ところがK-3開発を決定した直後、米国から日米協力の国際的なVLBI実験の提案があり、米国システムの直接導入が取りざたされました。しかし日本側の提案で、米国システムと互換性があり、国際実験に使用できるシステムを日本が1983年までに開発し、1984年から実験を実施することになりました。このため、予算計画・開発体制を始めとする大幅な計画見直しをし、予定通り1983年に超高精度VLBIシステムK3が完成しました。