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報道発表 Press Release

未来ICT研究所発の顕著な研究成果を機構からの研究成果として発信しています。

量子ICT研究室・超伝導ICT研究室

2021年9月20日

シリコン基板を用いた窒化物超伝導量子ビットの開発に成功

超伝導量子ビットの大規模集積化に向けた新しい材料プラットフォームを提案

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長: 石村 和彦)、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(総長: 松尾 清一)と共同で、超伝導材料にアルミニウムを使用しない超伝導量子ビットとして、シリコン基板上のエピタキシャル成長を用いた窒化物超伝導量子ビットの開発に世界で初めて成功しました。この量子ビットは、超伝導体として超伝導転移温度が16 K(-257 ℃)の窒化ニオブ(NbN)を電極材料とし、ジョセフソン接合の絶縁層に窒化アルミニウム(AlN)を使用しエピタキシャル成長させた全窒化物の素子であり、ノイズ源である非晶質の酸化物を一切含まない新しい超伝導材料から成る新型量子ビットです。今回、この新材料量子ビットをシリコン基板上に実現することで、平均値としてのエネルギー緩和時間(T1)が16マイクロ秒と位相緩和時間(T2)が22マイクロ秒のコヒーレンス時間が得られました。これは、従来の酸化マグネシウム基板上の窒化物超伝導量子ビットの場合と比べてT1は約32倍、T2は約44倍に相当します。 超伝導体として窒化ニオブを使うことで、より安定に動作する超伝導量子回路の構築が可能となり、量子演算の基本素子として、量子コンピュータや量子ノードの開発への貢献が期待されます。今後、回路構造や作製プロセスの最適化に取り組み、更なるコヒーレンス時間の延伸、大規模集積化の実現に向けて研究開発を進めていく予定です。
なお、本成果は、2021年9月20日(月)18:00(日本時間)に、世界的に権威のあるNature Research出版社の専門誌「Communications Materials」に掲載されました。
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小金井フロンティア研究センター 量子ICT研究室

2021年8月26日

量子暗号通信技術と秘密分散技術を活用しゲノム解析データの分散保管の実証に成功

ゲノム研究・ゲノム医療分野における安全なデータ管理に貢献

株式会社東芝(以下、東芝)、東北大学東北メディカル・メガバンク機構(以下、ToMMo)、東北大学病院、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)は、量子暗号通信技術と秘密分散技術を組み合わせたデータ分散保管技術を開発し、大規模ゲノム解析データ(*1)を複数拠点に分散して安全にバックアップ保管する実証実験に世界で初めて(*2)成功しました。本技術により、長期にわたり機密漏洩やデータ改ざんを防ぐバックアップデータ保管が可能となり、ゲノム研究・ゲノム医療分野における安全なデータ管理への貢献が期待できます。
本研究は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「光・量子を活用した Society 5.0 実現化技術」(管理法人:量子科学技術研究開発機構)により実施されました。東芝、ToMMo・東北大学病院、およびNICTは、本成果の技術と実証内容の詳細を、8月23日?27日に開催される国際会議QCrypt 2021(11th International Conference on Quantum Cryptography)で発表します。
本成果は、2021年8月2日(月)に、スイスの国際学術誌「Frontiers in Neuroscience」に掲載されました。 ・・・read more

脳情報通信融合研究センター 脳機能解析研究室

2021年8月19日

香りでスピード感が変わることを発見表

レモンは遅い、バニラは速い

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸) 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター(CiNet)の對馬淑亮主任研究員らは、心理物理実験とfMRI実験によって、香りで映像のスピード感が変わる新しいクロスモーダル現象を発見しました。今回発見したのは、ヒトはレモンの香りが伴う時は、映像が遅く、バニラの香りが伴う時は、映像が速く見えるという現象です。また、香りで感情や記憶といった高次の脳機能ではなく、低次の感覚(映像のスピード感)が変わることを発見したことは世界で初めての成果です。
本成果は、視覚と嗅覚の新たなクロスモーダル現象の発見として学術的意義があるだけでなく、クロスモーダル現象を活かしたVRやエンターテインメントなどへの様々な産業応用も期待されます。
本成果は、2021年8月2日(月)に、スイスの国際学術誌「Frontiers in Neuroscience」に掲載されました。 ・・・read more

神戸フロンティア研究センター 記憶神経学プロジェクト

2021年8月5日

パブロフ条件反射の正体を発見

司令ニューロンが操られることによって条件反射は起こる

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)の吉原 基二郎 上席研究員と櫻井 晃 主任研究員らのグループは、未来ICT研究所神戸フロンティア研究センターにおいて、パブロフの条件反射の脳内での仕組みを解明しました。以前当グループによって発見されたショウジョウバエ脳内の摂食行動を引き起こす司令ニューロン(Nature, 2013)が、元々はつながっていなかった刺激に操られるようになって、条件反射が起こっていました。また、確立した条件反射の実験系により、細胞同士が記憶のためにつながる過程のリアルタイム観察が初めて可能になりました。つながり形成の仕組みを脳の記憶の基礎過程として知ることにより、脳の記憶の仕組みをまねた新しい知的情報処理のデザインを得ることが期待できます。
本成果は、2021年8月5日(木)0時(日本時間)に、米国科学雑誌「Current Biology」に掲載されました。 ・・・read more

小金井フロンティア研究センター 量子ICT研究室

2021年4月1日

Beyond 5G/6G及び量子ネットワークに関するホワイトペーパーの公表

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、Beyond 5G/6G及び量子ネットワークに関して、国内外の研究機関などと連携し、研究開発を加速するため、Beyond 5G/6G及び量子ネットワークの技術が進展することにより実現することが想定される社会像・ユースケースや、それを実現するために必要な要素技術・研究開発ロードマップなどをまとめたホワイトペーパーを作成しましたので公表します。 ・・・read more

フロンティア創造総合研究室 記憶神経学プロジェクト

2021年3月1日

脳の短期記憶のスイッチメカニズムを発見

カルシウム結合タンパク質シナプトタグミン7が脳の記憶の初期段階の大きさを決める

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸) 未来ICT研究所の吉原 基二郎 総括研究員のグループは、脳の短期記憶の増減のスイッチメカニズムを発見しました。 本実験では、マサチューセッツ工科大学(MIT)において作成されたシナプトタグミン7という分子の突然変異体を利用し、シナプトタグミン7の欠損及び発現調節の実験から、記憶の始まりを担う短期シナプス可塑性であるシナプス促通がシナプトタグミン7の発現量に応じて連続的に増大したり減少したりすることを発見しました。今まで、短期シナプス可塑性の分子機能はほとんど理解されていなかったので、その分子メカニズムが明確に示されたのは今回初めてのことです。
なお、本成果は、2021年2月18日(木)に、英国科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。 ・・・read more

フロンティア創造総合研究室 テラヘルツエレクトロニクスプロジェクト

2021年2月4日

Beyond 5Gに資する低環境負荷な物質・デバイス商用化技術の創出

Society 5.0 for SDGsに資するキーテクノロジー

次世代無線通信システム(Beyond 5G)は、来るべき社会、持続可能性を担保しつつ、必要な人に必要なモノ・サービスが必要なだけ届く快適な社会(Society 5.0 for SDGs、一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)提唱)の基盤インフラとなるものです。
本研究グループは、グラフェンを用いた低環境負荷かつ超高速なデバイスの革新的な製造法を創出しました。本法は世界最高水準品質を保ちつつコストを1/100以下にすることを可能にし、さらに、グラフェン・デバイスが従来抱えていた弱点を克服することでBeyond 5Gに不可欠なTHz帯で動作するデバイスの商用化を可能にするものです。
本研究は、東北大学電気通信研究所の吹留博一准教授らの研究グループと信越化学工業、高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所、高輝度光科学研究センター、情報通信研究機構(NICT)との産官学連携共同研究の成果です。
本研究成果は、2月4日にMDPIの科学誌「Nanomaterials」に掲載されます(オープン・アクセス)。・・・read more

量子ICT先端開発センター2020年12月21日報道発表

2020年12月21日

金融分野のサイバーセキュリティ強化に向けた量子暗号技術活用の共同検証を開始

株式取引に代表される大容量・低遅延通信への耐性を検証

野村ホールディングス株式会社(代表執行役社長 グループCEO 奥田 健太郎、以下 野村HD)、野村證券株式会社(代表取締役社長 森田 敏夫、以下 野村證券)、国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長 徳田 英幸、以下 NICT)、株式会社東芝(代表執行役社長 CEO 車谷 暢昭、以下 東芝)、日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 新野 隆、以下 NEC)は、金融分野におけるデータ通信・保管のセキュリティ強化に向けて、量子暗号技術の有効性と実用性に関する国内初の共同検証を12月より開始します。 なお、本共同検証は、内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」(管理法人:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)の一環として実施します。・・・read more

グリーンICTデバイス先端開発センター2020年12月16日報道発表

2020年12月16日

極限環境で利用可能な無線通信向け酸化ガリウムトランジスタを開発

優れた高周波デバイス特性を有し、世界最高の最大発振周波数27 GHzを達成

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、未来ICT研究所 グリーンICTデバイス先端開発センターにおいて、優れた高周波デバイス特性を有する無線通信向けの酸化ガリウムトランジスタを開発し、世界最高の最大発振周波数27 GHzを達成しました。
これまで、酸化ガリウムトランジスタは、パワーデバイス用途が知られており、無線通信用途の研究はほとんど行われていませんでした。しかし、酸化ガリウムトランジスタは、材料特性上、高温、放射線、腐食などに対して高い耐性を持つことから、従来の半導体デバイスでは著しい性能劣化のために継続的な使用が難しかった極限環境下での無線通信機器への応用が期待されます。・・・read more

量子ICT先端開発センター2020年10月28日報道発表

2020年10月28日

100年単位の超長期情報保管にも耐えるストレージシステムを開発

物理乱数を用いた秘密分散で高度に安全な保護機能を提供

株式会社ZenmuTech(代表取締役:岡積 正夫)と株式会社ワイ・デー・ケー(YDK、代表取締役:坂本 洋子)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長:徳田 英幸)は、100年単位の超長期情報保管にも耐える「データを無意味化して格納するストレージシステム」のプロトタイプを開発しました。 世代をまたいで影響を受けるような医療情報や、変更することができない生体情報などの個人情報の保存には、超長期にわたってこれまでよりも高いセキュリティが求められます。今回開発したシステム(図1)を、PCやサーバおよび複合機などのストレージとして利用することで、来たる量子コンピュータの時代にも暗号解読の脅威から解放されるデータ保管(ストレージシステム)ソリューションを実現できます。・・・read more

量子ICT先端開発センター量子暗号による安全な電子カルテの相互参照のしくみ図

2020年10月22日

量子暗号を用いて電子カルテを秘匿し、 伝送・秘密分散バックアップを行う実証実験に成功

複数の医療機関間の安全かつリアルタイムでの相互参照を実現

日本電気株式会社(以下 NEC)、国立研究開発法人情報通信研究機構、株式会社ZenmuTechは、医療分野への量子暗号の適用に向け、NECが提供する電子カルテシステムのユーザである東京都内の医療機関の協力のもと、SS-MIX標準化ストレージに対応した電子カルテのサンプルデータを量子暗号で伝送そのものを秘匿し、広域ネットワーク経由で秘密分散技術を用いてバックアップを行うシステムの実証実験に成功しました。また、本システムを活用することで、高知県・高知市病院企業団立高知医療センターとの電子カルテのサンプルデータの相互参照にも成功しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2020年10月19日報道発表資料

2020年10月19日

凸版印刷、NICT、QunaSys、ISARAの4者が連携 量子セキュアクラウド技術の確立に向けて始動

量子コンピューティング技術と量子暗号技術で安全なデータ流通/保管/利活用を実現

凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)、国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長:徳田 英幸、以下 NICT)、株式会社QunaSys(本社:東京都文京区、代表:楊 天任、以下 QunaSys)及びISARA Corporation(本社:オンタリオ州・カナダ、CEO:Scott Totzke、以下 ISARA)は、高度な情報処理と安全なデータ流通/保管/利活用を可能とする量子セキュアクラウド技術の確立に向け4者連携を開始します。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 超伝導プロジェクト2020年9月1日報道発表資料

2020年9月1日

未開拓のテラヘルツ領域を拓く、高感度・広IF帯域ヘテロダイン受信機を開発

~磁性材料を用いたNICT独自の超伝導素子構造によって実現~

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)は、磁性材料を用いた独自の超伝導ホットエレクトロンボロメータミキサ(HEBM)を開発し、2 THz帯ヘテロダイン受信機の低雑音化と広IF帯域化を実現しました。これは、本技術が、従来困難であったHEBMの極微細化を可能にしたことにより、実現したものです。今回作製した2 THz帯HEBMは、量子雑音限界の6倍程度である約570 K(DSB)の低雑音性能と、従来構造のHEBMと比べ約3 GHz拡大した約6.9 GHzの広IF帯域特性を達成しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生物情報プロジェクト2020年3月12日報道発表資料

2020年3月12日

がん細胞が血管網に似た構造を造る仕組みを解明

~がん増殖の鍵となる細胞間の“力”の発見~

大阪大学データビリティフロンティア機構の中野賢特任准教授(常勤)の研究グループは、大阪大学大学院生命機能研究科平岡泰教授の研究グループおよび国立研究開発法人情報通信研究機構原口徳子主任研究員の研究グループとの共同研究で、がん細胞の集団が自己集合して血管網に似たネットワーク構造を形成することを、試験管内で再現することに成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生体物性プロジェクト2020年3月11日報道発表資料

2020年3月11日

細胞骨格の変形と細胞内物質輸送速度の関係性を解明

~神経疾患の病理解明に新たな道筋~

北海道大学大学院理学研究院のナスリン サエダ・ルバイヤ博士研究員、角五彰准教授、佐田和己教授、情報・システム研究機構国立遺伝学研究所の鳥澤嵩征助教、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の大岩和弘主管研究員らの研究グループは、細胞骨格「微小管」に力学ストレスを加えられる装置を新たに開発しました。その装置を用い微小管に力学ストレスを加え変形させると、細胞活動の維持に必須となっている物質輸送速度などが変化することを見出しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 テラヘルツエレクトロニクスプロジェクト2020年1月28日報道発表資料

2020年1月28日

衣服越しに心拍を非接触計測できる技術を開発

~テラヘルツ波の走査から検波までの機能を導波路構造上で集積実装~

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科の門内靖明専任講師のグループは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の笠松章史上席研究員、渡邊一世主任研究員と共同で、テラヘルツ波をプローブとする小型・高分解能のレーダを開発し、それを用いて人の胸部表面に現れる心拍の動きを衣服越しに非接触計測できることを実証しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生体物性プロジェクト2020年1月23日報道発表資料

2020年1月23日

モータータンパク質は種類により協働性が異なることを発見

~分子を自在に並べる技術により生体分子モーターの協働性を計測~

京都大学大学院工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻の横川隆司 教授、金子泰洸ポール 同教務補佐員らの研究グループは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所の大岩和弘主管研究員、古田健也同主任研究員と共同し、モータータンパク質(以下、モーター)であるキネシン分子を自在に配置する手法を開発しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2019年12月12日報道発表資料

2019年12月12日

秘密分散と秘匿通信技術を用いた電子カルテ保管・交換システムを開発

~南海トラフ地震等の災害想定実験において、医療データを迅速に復元~

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)と高知県・高知市病院企業団立高知医療センター(病院長: 島田 安博)及び連携協力機関から成るチームは、秘密分散技術と秘匿通信技術を組み合わせることにより、電子カルテデータのセキュアなバックアップと医療機関間での相互参照、災害時の迅速なデータ復元を可能とするシステムを開発しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生物情報プロジェクト2019年12月10日報道発表資料

2019年12月10日

生命の遺伝情報継承に重要な相同染色体対合を促進する仕組みを発見

~染色体異常に起因するダウン症や流産など将来における原因解明へ期待~

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)と国立大学法人大阪大学(大阪大学、総長: 西尾 章治郎)は共同で、分裂酵母において、遺伝情報を組み換える際に行われる相同染色体の対合という、生命の存続、継承や進化に極めて重要な意味を持つ生命現象を確実かつ安全に行う仕組みを新たに発見しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2019年10月29日報道発表資料

2019年10月29日

生体認証データの高秘匿・高可用性な伝送・保管を量子暗号を用いて実現

~ナショナルチームのスポーツ選手用電子カルテなどへの応用~

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)と日本電気株式会社(NEC、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO: 新野 隆)は共同で、顔認証システムでの特徴データの伝送と、特徴点などの認証用参照データの保存を、量子暗号と(k,n)閾値秘密分散(以下、秘密分散)を用いて構築し、認証時の高い秘匿性・可用性を持ったシステムを開発し、実証に成功しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2019年7月2日報道発表資料

2019年7月2日

国際標準化機関ITU-Tで初の量子鍵配送ネットワークに係る勧告が成立

~秘匿性の高い量子暗号通信サービスの実用化と普及を加速~

NICT、日本電気株式会社(NEC、代表取締役 執行役員社長 兼CEO: 新野 隆)、株式会社東芝(東芝、代表執行役社長: 綱川 智)が開発してきた量子鍵配送ネットワーク技術の成果を盛り込んだ国際標準勧告が、2019年6月28日ジュネーブにて開催されたITU-T SG13会合にて、Y.3800(量子鍵配送をサポートするネットワークのフレームワーク)勧告として承認されました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生物情報プロジェクト2019年6月11日報道発表資料

2019年6月11日

受精卵の中で人工細胞核構造の構築に世界で初めて成功

~細胞核が形成される仕組みの一端を明らかに~

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)、NICT、大阪大学(大阪府吹田市)の研究グループは、生命の基本設計図である「DNA」に着目して、DNAを結合させた微小ビーズ(DNAビーズ)をマウス受精卵の細胞質内に導入することでどのような生命現象が起こるかを観察し、人工的に細胞核構造を造り出すことに世界で初めて成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生物情報プロジェクト2019年6月7日報道発表資料

2019年6月7日

定説を覆す発見! 分裂酵母が独特の核膜孔複合体アウターリング構造を持つことを解明

~真核生物の進化の解明につながる発見~

大阪大学大学院生命機能研究科の淺川東彦准教授、平岡泰教授の研究グループは、NICT未来ICT研究所の原口徳子主任研究員の研究グループおよび大阪大学大学院理学研究科の小布施力史教授の研究グループとの共同研究で、分裂酵母の核膜孔複合体(図1)のアウターリング構造(図2)が、他の生き物で従来知られている構造とは全く異なっていることを世界で初めて明らかにしました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生物情報プロジェクト2019年3月11日報道発表資料

2019年3月11日

タンパク質がゴルジ体内を輸送される仕組みが明らかに

~成熟する槽内に形成されるゾーンを移動しながら輸送される~

理化学研究所(理研)光量子工学研究センター生細胞超解像イメージング研究チームの黒川量雄専任研究員、和賀美保テクニカルスタッフII、須田恭之客員研究員、中野明彦チームリーダー(光量子工学研究センター副センター長)、NICTの小坂田裕子技術員、信藤(糀谷)知子技術員(研究当時)、原口徳子主任研究員の共同研究チームは、細胞の中でタンパク質がゴルジ体内を輸送される仕組みを明らかにしました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 テラヘルツエレクトロニクスプロジェクト2019年2月19日報道発表資料

2019年2月19日

毎秒80ギガビットのデータ伝送を可能にするシリコンCMOS集積回路を用いた300ギガヘルツ帯ワンチップトランシーバの開発に成功

 

国立大学法人広島大学、NICT、パナソニック株式会社は共同で、シリコンCMOS集積回路により300ギガヘルツ帯を用いて毎秒80ギガビットのデータ伝送を可能にするワンチップトランシーバの開発に世界で初めて成功しました。従来に比べデータ伝送速度を大幅に向上させるとともに、実用化に必須の「ワンチップ化」を達成したことで、300ギガヘルツ帯無線通信の実用化がより近付きました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 行動神経プロジェクト2019年1月11日報道発表資料

2019年1月11日

ショウジョウバエの脳の性別を決める分子の仕組みを解明

~オス化の暗号分子の一部を切り取るとメス化の暗号分子に早変わりする~

NICT 未来ICT研究所は、ショウジョウバエの神経細胞にオスの特徴を作り出す“オス化の暗号タンパク質”を発見しました。さらに、このタンパク質の末端が切断されると、オスではなくメスの特徴を作る働きに切り替わることを明らかにしました。・・・read more

グリーンICTデバイス先端開発センター2018年12月12日報道発表資料

2018年12月12日

世界初、イオン注入ドーピングを用いた縦型酸化ガリウム(Ga2O3)トランジスタ開発に成功

~汎用性の高いデバイスプロセスを採用、低コストGa2O3パワーデバイス量産への道筋~

NICT 未来ICT研究所 グリーンICTデバイス先端開発センター 東脇 正高 センター長らは、国立大学法人東京農工大学(学長: 大野 弘幸) 大学院工学研究院応用化学部門 熊谷 義直 教授、村上 尚 准教授らとの共同研究により、イオン注入ドーピング技術を用いた縦型酸化ガリウム(Ga2O3) トランジスタの開発に成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 超伝導プロジェクト2018年10月23日報道発表資料

2018年10月23日

超伝導検出器を使った全固体ワンチップの中性子高速イメージング装置を開発

 

・空間分解能は22マイクロメーターを達成
・既存の中性子検出器と動作原理が全く異なる装置
・より高精度な非破壊検査に役立つ可能性
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フロンティア創造総合研究室 テラヘルツフォトニクスプロジェクト2018年10月19日報道発表資料

2018年10月19日

トポロジカル絶縁体中のスピン電流の光制御実証に成功

 

大阪府立大学(学長:辻 洋)の大学院理学系研究科 竹野広晃(博士後期課程3年)、溝口幸司教授、およびNICTの齋藤伸吾主任研究員らの研究グループは、トポロジカル絶縁体薄膜に、電場や磁場をかけずに、光を照射するだけで、スピン電流(スピン偏極した光電流)を生成させることに成功しました。さらに、照射する光の偏光を操作することで、スピン電流の方向が制御可能であることを実証しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 超伝導プロジェクト2018年5月24日報道発表資料

2018年5月24日

世界初!冷却原子量子メモリを光ファイバー通信で動作

~長距離量子ネットワークの新技術~

大阪大学大学院基礎工学研究科の山本俊准教授および生田力三助教らの研究グループは、大阪大学 井元信之名誉教授、NTT物性科学基礎研究所 向井哲哉主任研究員、NICT未来ICT研究所 三木茂人主任研究員、東京大学大学院工学系研究科 小芦雅斗教授らと共に、量子メモリとなる冷却原子と光ファイバーネットワークにアクセス可能な通信波長帯光子の量子ネットワークの実証に世界で初めて成功しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2018年5月23日報道発表資料

2018年5月23日

世界初!トラップイオンを使った長距離光子配送を達成

~長距離量子情報通信に新しい可能性~

大阪大学大学院基礎工学研究科の山本俊准教授および生田力三助教らの研究グループは、大阪大学 井元信之名誉教授、NICT量子ICT先端開発センター 早坂和弘研究マネージャーおよび英サセックス大学のマティアス・ケラー教授らと共にトラップされた単一イオンからの光子を光ファイバーで長距離に送信することに世界で初めて成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生物情報プロジェクト2018年5月22日報道発表資料

2018年5月22日

超解像顕微鏡のための高精度色収差補正ソフトウェアを開発・無償公開

 

NICTは、未来ICT研究所において、超解像顕微鏡のための高精度色収差補正ソフトウェアを開発しました。大阪大学、オックスフォード大学と共同で開発した本技術により、生命科学に用いる高度な蛍光顕微鏡における色収差補正精度を従来から約10倍向上させ、3次元で約15 nm(nmは1 mmの百万分の1)の精度を達成しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 巨視的量子物理プロジェクト2018年5月8日報道発表資料

2018年5月8日

光子との相互作用を使った超伝導人工原子の自在なエネルギー制御が可能に

~共振回路中のマイクロ波光子との相互作業による巨大なエネルギーの変化~

NICT未来ICT研究所の吉原文樹主任研究員・仙場浩一上席研究員らの研究グループは、日本電信電話株式会社(NTT、代表取締役社長: 鵜浦 博夫)、カタール環境エネルギー研究所(QEERI、常任理事: Dr. Marc Vermeersch)、東京医科歯科大学(学長: 吉澤 靖之)、早稲田大学(総長: 鎌田 薫)と共同して、光子と相互作用した人工原子の極めて大きなエネルギー変化(光シフト)の生成と観測に世界で初めて成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 超伝導プロジェクト2017年11月15日報道発表資料

2017年11月15日

窒化ニオブを用いた磁性ジョセフソン素子を世界で初めて実現

~超伝導量子コンピュータの新たな基本素子として期待~

NICTの山下太郎主任研究員らの研究グループは、今回、世界で初めて、窒化ニオブを用いた窒化物超伝導体による新奇な磁性ジョセフソン素子の開発に成功しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2017年7月11日報道発表資料

2017年7月11日

超小型衛星による量子通信の実証実験に世界で初めて成功

 

NICTは、超小型衛星(SOCRATES)を使い、東京都小金井市にあるNICT光地上局との間で、光子一個一個のレベルで情報をやり取りする量子通信の実証実験に成功しました。・・・read more

深紫外光ICTデバイス先端開発センター2017年4月4日報道発表資料

2017年4月4日

150mW 超(発光波長265nm)世界最高出力の深紫外LED の開発に成功

~殺菌、医療から環境、ICT 分野まで従来技術の革新に期待~

NICT 未来ICT研究所において、深紫外光ICTデバイス先端開発センター 井上 振一郎 センター長らの研究グループは、光出力150mWを超える世界最高出力の深紫外LED(発光ダイオード)の開発に成功しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2017年3月22日報道発表資料

2017年3月22日

ドローンによる動画データの完全秘匿中継技術を開発

 

NICTの佐々木雅英 主管研究員を中心とする量子ICT先端開発センターのメンバーは、株式会社プロドローン(プロドローン、代表取締役: 河野 雅一)と共同で、撮影ドローンが写した動画データを、中継ドローンを介して、電波が直接届かない場所であるカバレッジホールまで完全秘匿化したまま、無線局免許不要の市販Wi-Fi機器を用いて伝送する技術を開発しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 テラヘルツエレクトロニクスプロジェクト2017年2月6日報道発表資料

2017年2月6日

シリコンCMOS集積回路を用いた300GHz帯単一チャンネルの伝送速度が毎秒105ギガビットのテラヘルツ送信機の開発に成功

 

国立大学法人広島大学、NICT、パナソニック株式会社は共同で、シリコンCMOS集積回路により、300GHz帯単一チャネルで毎秒105ギガビットという、光ファイバに匹敵する※1性能のテラヘルツ送信機の開発に世界で初めて成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 超伝導プロジェクト2016年11月17日報道発表資料

2016年11月17日

量子メモリへの書込・読出に光通信で成功!

 

大阪大学大学院基礎工学研究科 井元信之教授、NTT物性科学基礎研究所 向井哲哉主任研究員、情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所 三木茂人主任研究員および東京大学大学院工学系研究科 小芦雅斗教授の研究グループは、量子情報処理に必要な量子メモリへの書込・読出を光通信技術を利用して実現することに世界で初めて成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生体物性プロジェクト2016年11月15日報道発表資料

2016年11月15日

自然界にある分子モジュールから人工的な分子モーターの創出に初めて成功

 

未来ICT研究所の古田 健也 主任研究員らの研究グループは、世界で初めて、人為的な設計によって新たな生物分子モーターを創り出すことに成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 超伝導プロジェクト2016年10月24日報道発表資料

2016年10月24日

超伝導ナノワイヤ単一光子検出器の波長特性を自在に設計する新手法を開発

 

NICTは、超伝導ナノワイヤ単一光子検出器(SSPD)の波長特性を自在に設計可能な新しい光学構造設計手法の開発に成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 巨視的量子物理プロジェクト2016年10月11日報道発表資料

2016年10月11日

光子と人工原子から成る安定な分子状態を発見

~光と物質を操る量子技術に新たな可能性を拓く~

NICTは、日本電信電話株式会社(NTT、代表取締役社長: 鵜浦 博夫)、カタール環境エネルギー研究所(QEERI、常任理事: Dr. Marwan Khraisheh)と共同で、超伝導人工原子とマイクロ波光子の相互作用の強さを系統的に変え分光実験を行った結果、人工原子に光子がまとわり付いた分子のような新しい最低エネルギー状態(基底状態)が存在することを発見しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生体物性プロジェクト2016年7月27日報道発表資料

2016年7月27日

微小管-タンパク質モータ相互作用によるネットワーク構築とその数理モデル化に成功

 

NICT 未来ICT研究所の大岩 和弘主管研究員、鳥澤 嵩征研究員及び明治大学理工学部の石原 秀至准教授、谷口 大相研究員の研究グループは、微小管とタンパク質モータ・キネシンが自己組織的に形成するネットワークの振る舞いを定量的に明らかにして、その数理モデル化に成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 生物情報プロジェクト2016年7月6日報道発表資料

2016年7月6日

外来遺伝子(DNA)の生細胞への効率的な導入方法の開発に成功

 

NICT 未来ICT研究所は、国立大学法人大阪大学(大阪大学、総長: 西尾 章治郎)大学院生命機能研究科 小川 英知特任准教授、平岡 泰教授らと共同で、外来DNAを生きた細胞に効率よく導入するために、 p62と呼ばれるタンパク質の量を減少させることで、DNAの導入効率を上昇させることに成功しました。・・・read more

量子ICT先端開発センター2016年7月1日報道発表資料

2016年7月1日

将来にわたり情報漏えいの危険のない分散ストレージシステムの実証に成功

 

NICT 量子ICT先端開発センター及びセキュリティ基盤研究室は、国立大学法人東京工業大学(東工大、学長: 三島 良直)工学院 情報通信系の尾形 わかは教授と共同で、分散ストレージシステムにおいて認証・伝送・保存の過程をすべて情報理論的安全性で担保されるシステムの実証実験に世界で初めて成功しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 テラヘルツエレクトロニクスプロジェクト2016年6月15日報道発表資料

2016年6月15日

高周波圧電共振器の課題を解消する回路技術を開発

 

東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の伊藤浩之准教授、益一哉教授らはNICTと共同で、高周波圧電共振器を位相同期回路(PLL)に用いるための新しいアルゴリズムと回路技術を開発した。従来のPLLに比べ、低雑音かつ優れた性能指数(FoM)で動作することを確認した。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 テラヘルツエレクトロニクスプロジェクト2016年5月26日報道発表資料

2016年5月26日

毎秒数十ギガビットの伝送速度を有する300GHz 帯を用いたテラヘルツ無線用小型送受信機を世界で初めて開発し、高速データ伝送実験に成功

 

日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下NTT)、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下 富士通)、NICTは、共同で、周波数帯域を広く確保できることから高速無線への適用が期待されている、300GHz 帯を用いたテラヘルツ無線用小型送受信機を世界で初めて開発し、直交偏波を用いた多重伝送により毎秒40ギガビットのデータ伝送ができることを確認しました。・・・read more

フロンティア創造総合研究室 超伝導プロジェクト2016年4月19日報道発表資料

2016年4月19日

世界初!異なる光周波数の二光子の干渉を実現

 

大阪大学大学院基礎工学研究科 井元信之教授、東京大学大学院工学系研究科 小芦雅斗教授およびNICT 未来ICT研究所 三木茂人主任研究員のグループは、広帯域光周波数多重化を利用した大規模量子情報処理の基礎技術である周波数領域のスプリッターを実現し、これを異なる光周波数(異波長)の二光子に適用したHong-Ou-Mandel干渉(HOM)を世界で初めて観測しました。これは、従来の空間光回路の集積化に加え光周波数多重化も実現する新しい道筋となります。・・・read more

量子ICT先端開発センター2016年4月12日報道発表資料

2016年4月12日

秋田県仙北市において小型無人航空機ドローンによる図書の自動配送実験に成功

 

NICTは、株式会社プロドローン(プロドローン、代表取締役: 河野 雅一)と共同で、小型無人飛行機ドローンを使って学校図書室の本を別の学校へ配送する図書配送システムの実証実験に成功しました。・・・read more