仙台市では、ウェブ提供者側として市と市の関連外郭団体、ホームページ制作の委託先企業の5企業・団体と、利用者側として仙台シニアネットクラブおよび個人の方の参加協力をいただきました。
ウェブ提供者側の団体・企業には、ウェブアクセシビリティに関する意見交換を目的とした交流会への参加と、それぞれのホームページのアクセシビリティ改善に取り組んでいただきました。また、利用者側の立場でご参加いただいている、仙台シニアネットクラブには、交流会への参加と、高齢者がホームページを閲覧する際の問題点を発見するため、会員を対象としたアンケート調査の企画・実施や意見交換会への開催をお願いいたしました。
9月14日(金)に、仙台市役所でウェブアクセシビリティ改善講習会を実施しました。
約20名の参加者に対して、事務局よりウェブアクセシビリティの考え方とアクセシビリティを確保するためのポイント、J-WASの機能紹介や操作方法について説明を行いました。その後、今後の取り組み内容やスケジュールについての意見交換を行いました。
オーサリングツールのアクセシビリティ確保に関する機能向上の要望や、ホームページ制作を外注している情報発信側企業・団体の担当者レベルでの意識改革の要望など、より大きな社会的ムーブメントを引き起こすような取り組みを期待するといった意見が出されました。
10月9日(火)には、仙台市役所で参加団体間での意見交換会を開催しました。
ウェブ提供者側として参加する団体・企業には、それぞれのホームページのアクセシビリティ改善への取り組み状況と、そこで明らかとなった課題について発表してもらいました。
また、J-WASの点検・修正機能に関する要望事項についても挙げてもらいました。ホームページを利用する側である仙台シニアネットクラブおよび先天性弱視の障害を持つ伊敷さんには、仙台市のホームページを例に問題点を挙げてもらい、その解決方法について討議しました。
参加者の皆さん、3時間の会議でとてもたくさんの意見を出していただき、ありがとうございました。
高齢者がホームページを閲覧する上で障害となる要因を探り、より見やすいホームページを作成する共通の改善要素を抽出することを目的に、仙台シニアネットクラブのメンバーの方々が独自に調査を企画・実施してくださいました。
実施してくださった課題は、初めて仙台を訪れる夫婦が平日に1泊2食付き1人15,000円から17,000円くらいで秋保温泉に泊まりたいという設定で、ホームページから宿泊予約を試みるというものです。
ご協力いただいた15名のメンバーの方々から出していただいた意見は、レポートにもまとめていただきました。その後の取りまとめに反映させていただいています。
11月27日にせんだいメディアテークで、第3回目の仙台地域会議を開催しました。メディアテークにある、さまざまな視覚障害者向け出力装置を備えたPCのデモンストレーションを拝見し、ウェブアクセシビリティの重要性を再認識しました。
また、実験参加の各企業・団体から取り組み状況について報告があり、それぞれの問題意識について意見交換を行いました。参加者の皆さん、3時間半にも亘る長時間の会議、ありがとうございました。
伊敷さんには、個人の立場で実証実験に参加・ご協力をいただいています。視覚に障害をお持ちですが、さまざまな観点から仙台地域の実証実験に参加してくださっている企業や団体さんのホームページのアクセシビリティについてチェックを実施し、結果をレポートにまとめてくださいました。
レポートは、各社・団体さんの今後のホームページづくりにたいへん参考になると思います。
12月17日にせんだいメディアテークで、仙台シニアネットクラブの有志の皆さんと事務局とで意見交換会を行いました。
まず会員の皆さんにインターネットを利用する課題に取り組んでいただき、その結果を踏まえてシニアの人達がインターネットを利用する際にどのようなことが問題となるかについて意見交換を行いました。新しい視点からの課題も多数指摘いただいて、とても勉強になりました。事務局なりの視点でまとめたものですが、内容はこれまでの取り組み成果や出された意見等のところに掲載しています。
課題1: ホームページを持つ笹蒲鉾専門店を探し出す
課題2: ホームページからお歳暮を注文してみる