最後に、色覚障害について理解しておきましょう。よく知られているように、ヤング−ヘルムホルツの3色説によると、目は赤、緑、青の3つの色を知覚するしくみを持っているといわれています。したがって、この3つの色に対応する感覚に障害があると、たとえば赤と緑を色として区別することができなくなります。第1色覚と呼ばれる赤い色に対する感覚が無い場合の例を、富士通のColorDoctorで試してみると、下のような表示になります。左側のオリジナル画面に比べて、右のシミュレーション結果では赤い色が抜けてしまっていることがわかるでしょう。このような問題に対処するための支援技術は今のところありませんが、ウェブページなどの場合には、表示の色の組み合わせを慎重に選んだり、コントラストを確保することによって色覚障害のある人が使いにくくならないようにすることができます。
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原本作成日: 2005年12月20日; 更新日: 2019年8月6日;