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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者の現状と課題 > 高齢者にICTの有用性を伝えるのは誰? 〜高齢者と情報通信における現状と課題〜

高齢者にICTの有用性を伝えるのは誰?
〜高齢者と情報通信における現状と課題〜(10/11)

10. 普及の最大の課題はきっかけつくり

しかし、高齢者のICT普及最大の壁は、パソコンや携帯電話を使い始めるきっかけとなる友人や周囲の人々からの働きかけが少ないことである。
これからは家族の少ない、あるいはひとり暮らしの高齢者が増える。便利な機器やサービスを教えてくれる、届けてくれる子供も孫もいない高齢者が増えるのだ。
都市部では近所の人たちとの絆が失われて久しい。パソコンを使えなくても、携帯電話を持っていなくても困らないという高齢者たちが便利なネットのデジタル情報にアクセスできる日は永遠にこないのだろうか。

テレビでもインターネットにアクセスできる時代である。
アナログ放送終了の2011年に向かって、テレビのコマーシャルや新聞広告ではシニアにやさしい技術を搭載したデジタルテレビの宣伝が増えることを期待したい。
字幕機能や双方向機能や地域情報のデータ放送などを利用できるようになるには、やはり学習機会の確保が必要である。パソコンは使えなくても困らないが、テレビは見られないと困る。そんな高齢者たちがデジタルテレビの使い方を学習することをきっかけに便利なネットやICTの使い方、デジタル情報の有用性に目覚めて欲しいと願って、来春からはデジタル放送の勉強会を開始する予定である。

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