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聞こえない立場からユニバーサルデザインを提案しています(2/6)

2. 共用品ネットの活動についておしえてください

大学を卒業と同時に「E&Cプロジェクト」にも参加しはじめました。「E&Cプロジェクト」は、「障害のあるなしに関係なく、誰もが使いやすい商品やサービスで世の中をいっぱいにしていこう」という提案や啓発を目的として発足した任意団体でしたが、現在は個人のメンバーで参加するグループ「共用品ネット」と名称を変え活動をしています。毎月1回行なっている勉強会や定例会議には、デザイナーや研究者、メーカーの人、視覚障害のある人、聴覚障害のある人、車椅子を利用している人、外国人や子供など、さまざまな立場の、個性豊かな老若男女が集まっています。

共用品ネットの中には、7つほどのプロジェクトがあり、それぞれ課題に取り組んでいます。私は「音カタログプロジェクト」で、見えない音を見えるようにする音のカタログを制作中です。

聞こえない人たちは、生活の中のさまざまな音情報を知らずに過ごしていることが多くあります。例えば家の中では、水の出る音、テレビの音、電子レンジや冷蔵庫など家電製品から発せられる音などです。こうした音を、家の中の様子を描いたイラストマップの中に組み込み、台所の水道をマウスでクリックすると「ジャージャー」という擬音表示とともに実際の音が出てくる。聞こえない世界と、聞こえる世界を「見る」ことによって比較することができるのです。2つの世界の違いを知っていただくために、ろう学校や小学校の教材、企業の製品開発などにも役立てていただきたいと思っています。

共用品ネット
http://kyoyohin-net.com/

共用品ネットのプロジェクトのひとつに「気配りアフリープロジェクト」もあります。「気配りアフリー」とは「気配り」と「バリアフリー」を合わせたもので、ちょっとした気配りが人と人とのコミュニケーションのバリアをなくしていくという考えを表した造語です。このサイトには、さまざまな体験談や意見が掲載されています。聞こえない人だけでなく、さまざまな人とのコミュニケーションのヒントが見つかると思います。

「きくばりあふりー」のHP
http://kyoyohin-net.com/kikubari/index.html

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