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現在位置: トップページ > トピック記事 > 高齢者・障害者の現状と課題 > 柔道の再開が自信を取り戻すきっかけ

柔道の再開が自信を取り戻すきっかけになりました
〜障害者柔道家・初瀬勇輔さん〜(4/5)

4. 社会人としての生活について

普段は、障害者の雇用を手掛ける、サンクステンプという会社で働いています。会社の特性上、私が所属している部署には知的障害を持っている人が数十人いまして、そのメンバーの管理や業務の振り分けが、私のメイン業務になります。

彼らの仕事は、主にテンプグループ各社のオフィスを対象とした、サービスの提供です。各オフィスで発生する廃棄書類を、メンバーが出張してシュレッダー処理を行ったりしています。また、グループの社員を対象にマッサージサービスを行う「リフレッシュルーム」や、社内にある「サンクスカフェ」の運営も、私たちの部署で行っています。

一番難しいのは、コミュニケーションをとることですね。皆、感情を表現することが苦手なので、なかなか言いたいことが言えない。知的障害の中にも、いろいろな方がいますから、得意分野も苦手分野もそれぞれ違うのです。一人一人が抱えている思いを丁寧に汲み取っていかないと、仕事の定着も難しい。

一般的に、知的障害者の離職率は非常に高いとされていますが、弊社では、定着率が高いと思います。それは、頻繁に保護者の方と連絡をとったり、行政の支援機関等と連携をとったりと、三者で絶えず協力し合いながら、見えない部分、気づかない部分をなるべくひろっていくようにしているからなのかもしれません。

私自身、知的障害の方と仕事をするのが好きなんです。彼らはいつも、100%の力で生きている。能力の限界、あるいはそれ以上を出しながら、毎日を楽しんでいる。そんな彼らを見ているとこちらも幸せになりますし、だからこそ仕事をしっかりして、成長をしてもらいたい。そのために私も勉強をし、日々努力をしていかなくてはいけないと思っています。

オフィスで仕事をする初瀬さんの写真
※写真2 音声読み上げソフトを使いながら、仕事をしている初瀬さん

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