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障害者向け地図・福祉地図 (2/7)

2. 「福祉地図情報システム」とはどんなものですか?

障害のある方が街を歩くための道具

簡単に言えば、障害者の方が、街で買い物をしたり、よりよい生活を送るための道具です。

例えば、インターネットでアクセスして、「車イスだけど、○○というアクセサリーショップに行けるだろうか」、「車イスで行けるアクセサリーショップはあるか」といった検索の仕方ができます。車イス利用者と歩行困難者と視覚障害者の3つの区分に分けているので、障害の種類によっても必要な情報を引き出せます。

具体的な内容は、「車イス専用駐車場からの道路情報」と「店舗情報」です。ルートについては、車イスの方だと大体車イスでの使用が可能な駐車場が起点になります。そこから車イスに乗り換えて、目的のお店までが終点です。健常者であれば最短距離でルートを出すのが通常でしょうが、車イスでは階段があれば行き止まりと同じですから、階段があるとか点字ブロックがあるといったバリア情報を考慮しながら、遠回りでも車イスで行けるルートを表示します。

終点になるお店の情報というのは、ビルもテナントも、○○ビルの何階という詳細情報まで見られますし、ビル全体が特定の店舗なら、そういった情報も作成の際に入れることができます。バリアフリーで車イスで入れますとか、トイレが障害者用のものがありますということも分かります。お店を検索する時も、単にお店の種類だけでなく、車イスに対応しているお店として検索することができます。最近はほとんどの店舗がHPを持っているので、それにリンクもはっています。

福祉地図作成のシステムが商品

基本的に国土地理院発行の地図をベースに、情報をプラスしています。地図を見る方にお金を頂戴するということではなく、福祉地図作成のシステムを売るというビジネスモデルです。私たちの会社の規模ではすべての地域の情報チェックが難しいため、システムを導入していただいた団体にメンテナンスや情報の取捨などの運営をしていただく形式になります。地図の正確さもその方が確実ですし、コスト的にも安価になります。実際には、行政や福祉関係のNPOなどに導入していただいて、その地域の地図を作っていただき、該当地域の障害者の方がWEBを通して利用できるようにするという仕組みです。

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