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聴覚障がい者や高齢者に音声アナウンスの情報を文字でお知らせ。
音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」(4/5)

4 実証実験の大切さ

多くの企業や団体様のご賛同を得て、「おもてなしガイド」の実証実験は様々な所で行われています。例えば、成田国際空港・関西国際空港、東急バス、渋谷センター街、サンリオピューロランド、イオンモール、高島屋(京都店)、関西の大手5私鉄(阪神、阪急、近鉄、京阪、南海)など、現在もどこかで実証実験が行われています。

とはいえ、多くの施設のご担当の方は日本語のわかる健常者です。そこで、一緒に実証実験を展開する中で聴覚障がい者の方に実際に使っていただき、その様子をみることで、健常者の視点だけでは見えなかったものが見えてきます。例えば、イベントなどのショーのセリフやプラネタリウムのナレーションに同期させてスマートフォンやタブレット上に字幕を表示したことがあったのですが、「文字の情報」を障がい者の方は心から楽しんでらっしゃるということを知らされました。聴覚障がい者と健常者が共に楽しめる空間を構築するのに、「文字の情報」がいかに大きな役割をはたしているのかということに気づくことができました。最近では担当者が耳栓をして疑似体験をしながら、現場体験をするということも行っています。

前述の端末が震えて情報の入ってくるタイミングを知らせるというバイブレーション機能の導入も聴覚障がい者の意見から生まれました。このように、様々な所、場面で聴覚障がい者の方と一緒に試行錯誤していくことで、これまでよりも一歩進んだ、すべての人にやさしいエンターテイメントや社会のあり方が見えてきました。

国際空港など、公共のスペースで実証実験が数多く行われている

国際空港など、公共のスペースで実証実験が数多く行われている
  国際空港など、公共のスペースで実証実験が数多く行われている

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