NICTダイバーシティ推進室は2025年1月24日、昨年に引き続き、役職員を対象に「NICT Diversity Day 2025」をNICT本部(小金井市)及びオンラインのハイブリッド形式にて開催、外部有識者5名と、機構全体から154名(うち現地78名、オンライン76名)が参加しました。
今年度は「ダイバーシティを自分事として考える 一人ひとりがマイノリティ」をテーマに、NICT役職員それぞれが改めてダイバーシティについて考える機会を提供することを目的に、NICTが目指すダイバーシティの実現に向けて議論を行いました。
「NICT Diversity Day 2025」ダイバーシティを自分事として考える 一人ひとりがマイノリティ
午前中は、理事長挨拶、ダイバーシティ推進室活動報告に続き、オープンディスカッションと招待講演の2セッションを行いました。オープンディスカッションでは、外部有識者3名に参加いただき、NICT職員のパネリスト3名とともに、お互いの専門性を活かしながら、活発な議論を行いました。セッション1では、NICTの多言語音声翻訳技術を使用し、同時通訳音声出力および字幕放映も行いました。オープンディスカッションの後は、特別講演として元NHK解説委員・アナウンサーで元厚生労働大臣、少子化対策担当大臣等を歴任された小宮山洋子氏をお招きして、『企業も個人も多様性(ダイバーシティ)~仕事と子育ての体験から~ 』をテーマに豊富なご知見や体験を通した講演をいただきました。
会場の様子
セッション1:オープンディスカッション
セッション2:小宮山洋子氏による招待講演
午後は、株式会社シルバーウッドによるVRを用いたダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン研修を行いました。事前に機構内で実施したアンケートを参考に「認知症」「発達障害」「LGBTQ」の3テーマを選び、当事者の視点をVRで体験したあと、3~4人のグループで体験内容について意見を交換しました。
プログラム全体を通してNICT職員が改めてダイバーシティを自分事として考える機会となりました。
VR研修の様子
◆プログラム◆
午前
・理事長挨拶 (NICT 徳田英幸理事長)
・ダイバーシティ推進活動報告 (NICT 盛合志帆 執行役 経営企画部長/ダイバーシティ推進室長)
・セッション1:オープンディスカッション(外部有識者×NICT職員)
司会: 石井謙介 主査 (ユニバーサルコミュニケーション研究所先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的音声技術研究室)
パネリスト:
今野智宏氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員)
佐々木成江氏(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻特任准教授)
吉田信一氏(一般社団法人 日本肢体不自由者卓球協会ナショナルチームコーチ)
盛合志帆 執行役(NICT 経営企画部長/ダイバーシティ推進室長)
Ved Prasad Kafle 研究マネージャー(ネットワーク研究所ネットワークアーキテクチャ研究室)
Perwitasari Septi 主任研究員(電磁波研究所電磁波伝搬研究センター宇宙環境研究室)
・セッション2:招待講演
講演: 小宮山洋子氏 (元NHK解説員アナウンサー, 元厚生労働大臣・少子化対策担当大臣)
タイトル:『企業も個人も多様性(ダイバーシティ)~仕事と子育ての体験から~』
午後
・セッション3:VR DE&I研修+グループディスカッション
講師:黒田麻衣子氏(株式会社シルバーウッド VR事業部)
テーマ:『当事者体験を通じて自分事化する DE&I VR体験ワークショップ:
認知症、発達障害、LGBTQ』
・閉会の挨拶 (NICT 土井美和子監事)
*肩書は開催当時のもの