委託研究 / contract research
ナノプロセス用多価イオン源の開発と応用に関する研究
委託研究概要
ナノ機構グループでは、ナノメートルサイズの構造を作る技術、その構造が持っている特性をデバイス化する技術の研究を行っている。
そのためには、基板表面の清浄度や平坦度を上げ、表面に10nm以下の構造を作る必要がある。そのために、原子から数個から数十個の電子を取り除いたイオンビーム(多価イオンビーム)を高強度・低エミッタンスで安定的に供給できるイオン源を開発し、ナノプロセスに利用することを検討する。
多価イオン照射ではイオン1個当たり 数10個を越える2次電子が放出されるため、多価イオンをナノプロセスに用いると、電子放出現象は確実に検出器で検知され、単一イオン入射を正確に確認できる。さらにナノメーター・ピエゾスライド機構などを用いて、試料を所定の照射位置まで移動させるという手法により単一イオン入射点を空間制御しながら点在させ、操作する技術を検討する。また、単一多価イオン入射と整列量子ドット作成技術の発展として、量子ドットレーザーなどのフォ トニックデバイス創製への展開をはかる。
相手先機関名
神戸大学理学部