このサイトは2017/11頃から更新を停止しており、情報が一部古くなっております。
新しいサイトは現在鋭意構築中ですので、暫くお待ちください。
リモートセンシング研究室では、光や電波を用いて広範囲の大気状況や地表面の様子を瞬時に把握する機器やシステムの開発を行っています。例えば、風、水蒸気、降水等を高時間空間分解能で観測できるレーダーやライダーなどをシステム化してゲリラ豪雨や竜巻など災害を起こす突発的な大気現象を早期捕捉する技術を開発しています。また、地球規模で降水・雲・風等の大気環境を観測する衛星搭載型センサーを開発し、その解析技術の開発にも取り組んでいます。
また、広範囲の地表面の様子を天候に左右されることなく観測できる航空機搭載合成開口レーダーを用いて、構造物や地表面の変化抽出等を詳細に抽出する技術や世界最高水準の画質(空間分解能等)を持つ新しい合成開口レーダーの開発にも取り組んでいます。
・NICT 航空機搭載合成開口レーダーの観測データポータルサイト
Pi-SAR,Pi-SAR2,Pi-SAR3 の観測データ
・NICT 地上レーダー、気象センサの観測データポータルサイト
フェーズドアレイ気象レーダー(大阪、神戸、沖縄) 、ウインドプロファイラの観測データ 等
2017年8月31日~9月1日、第35回レーザセンシングシンポジウムをNICT本部(小金井)にて開催します。それに先立つ8月30日の午後はレーザセンシングセミナーを開催します。…
沖縄電磁波技術センターでは、毎日展示室を一般開放しており、団体見学にも対応しています。最新の地球環境観測技術や亜熱帯沖縄の魅力が紹介され、電波や光を使ったセンシング技術を…
2016年4月17日に観測した熊本県上益城郡益城町上陳付近のPi-SAR2画像です。
農地の一部において、区画割りとは無関係に見える明るい(または暗い)筋が捉えられていました…
PANDA鉄塔の頂上からの景色はとても見晴らしが良いです。特に、地元で「アポガマ」と呼ばれる神秘的な洞穴が一望できます。
アポガマの紹介をさせて頂きます。この洞穴…
リモートセンシング研究室では、研究開発を行っているPi-SAR2の観測データを幅6 mの大型パネルとして公開しています。
展示している画像は東京上空を観測した…
福岡大学と情報通信研究機構が共同で開発した蛍光ラマンライダーによる、対流圏エアロゾル観測結果の速報ページがオープンしています…
GPM(全球降水観測計画)は全世界の降水分布を3時間ごとに観測するための国際ミッションで、NICTではそのコアセンサーとなるGPM/DPR(主衛星搭載2周波降水レーダ)をJAXAと協力して開発しました。
EarthCAREは地球温暖化予測における最大の不確定要素である雲とエアロゾルを観測する衛星であり、NICTはJAXAと協力して世界初のドップラー計測機能を持つ雲レーダの開発を担当しています。
航空機搭載合成開口レーダ(Pi-SAR2)は地表面を観測する映像レーダで、夜間でも雲や噴煙があっても、上空から幅5 km以上の領域を30 cmの分解能で観測することができます。
航空機搭載合成開口レーダ(Pi-SAR2)
Pi-SAR2の性能は一世代前のPi-SARシステムと比べて格段に向上しています。システムの性能は、較正機器を用いた実証実験により仕様を満たすことが確認されています。Pi-SAR2の観測は、水文学、地質学、海洋学などの様々な分野の研究に応用されると共に、2011年からは環境や災害のモニタリングにも利用されています。
航空機搭載合成開口レーダ(Pi-SAR2)(601 KB)
Pi-SAR2による津波後の仙台空港の観測
東北地方太平洋沿岸地域は、2011年3月11日の東日本大震災とその後の津波により壊滅的な打撃を受けました。情報通信研究機構では、Pi-SAR2を用いて被災地の観測を行いました。Pi-SAR2によって観測された仙台空港(5 km×5 km)の様子からは、浸水した地域や散乱した瓦礫をも見ることができます。
Pi-SAR2による津波後の仙台空港の観測(2.38 MB)
航空機搭載合成開口レーダ(Pi-SAR2)の災害状況把握への活用の試み
沖縄電磁波技術センターでは、偏波降雨レーダ(COBRA)、443 MHzウィンドプロファイラ等を利用して、衛星搭載センサーの検証実験、レーダ信号処理技術等の研究開発を実施しています。
フェーズドアレイ気象レーダは、突発的気象災害をもたらす局地的な豪雨や竜巻突風等を10秒間で立体的に観測できる測器として開発しました。
フェイズドアレイ気象レーダ
突発的・局所的な気象災害の予測や被害軽減のためにフェイズドアレイ気象レーダの研究開発を行っています。フェイズドアレイレーダは、10秒以内に空間分解能100 mの精度で局地的大雨、集中豪雨、竜巻などの3次元構造を計測することができるレーダです。
フェイズドアレイ気象レーダ(2.38 MB)
次世代ウインドプロファイラレーダシステム
地上から航空機巡航高度までの風や乱気流を計測することを目的として、1.3 GHzの周波数の電波を用いた先進的な次世代ウィンドプロファイラレーダの開発を進めています。現在ウィンドプロファイラレーダを用いた乱気流の計測技術を開発中です。数値モデルを併用して乱気流の発生を予測することで、近い将来航空機がより安全に運航できるようになると期待されます。
次世代ウインドプロファイラレーダシステム(2.38 MB)
目に安全な赤外域(波長2 μm)のレーザー光を利用したリモートセンシング技術(ライダー、Lidar: Light Detection and Ranging)の研究開発を行っています。この技術により、大気環境中のCO2、エーロゾル等の分布や風向風速などを数十 km圏程度の3次元空間情報として可視化するためのデータ収集が可能になります。
大気中の化学組成等を、テラヘルツ波、ミリ波を使ってリモート計測するためのスペクトル解析やセンサー技術の研究を行なっています。大気中の分子が放射するテラヘルツ波やミリ波を、地上に設置した装置や、気球に載せた装置、さらに衛星に載せた装置により検出することにより、大気中の組成や、雲の量、温度、圧力などを測ることができます。