テラヘルツ火星探査機(TEREX)プロジェクト
人類が火星で活躍する日は、すぐそこまで来ています。コロンブスが彼らにとっての新大陸を「発見」したのはわずか500年前のこと。
現在のように飛行機ですぐに海外に行ける時代を誰が想像できたでしょうか。米国のNASAや日本のJAXAなど政府や公的機関だけでなく、民間企業も火星に進出することが現実的になりつつあります。
そのためには、まず、火星がどんな場所かについて精密に知っておくことが不可欠です。
私たち情報通信研究機構テラヘルツチームでは、世界初の超小型テラヘルツ火星探査機の開発を行っています。
テラヘルツ波を利用して水分子や酸素分子などの存在量を精密に測定し、水資源や生命の可能性を探ります。
安くて軽くて小さくて、相乗りでの打ち上げが可能な探査機を、定期的に火星に送り込む体制をつくることを目指しています。
現在、2つの探査機を開発しています。
TEREX-1は、火星に着陸して観測を行うロボットです。TEREX-2は、火星軌道上を人工衛星として周回して観測を行います。