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障害者向け地図・福祉地図 (5/7)

5. 利用者の反応や要望はどんなでしたか?

障害者の方からの要望は安心して外に出たいということ

障害者の方は、「今まで家にいるしかなかった。外へ出るための情報がほしい」ということを最初におっしゃいます。「私は車イス。ラーメンが食べたい」と、その時に使える地図がほしいというそれだけなんです。「車イスで止められる駐車場、駅、ラーメン屋さん。そこまでの道。ラーメン屋さんのテーブルは車イスで利用できるか」知りたい。それを単に実現しただけといえますね。このような地図を利用したいという声はたくさんあります。

家を出る障害となっているのは不安感もあります。ここに行ったらこうなっているという情報を事前に得ることによる安心感がほしいということなんです。車イスの方が「場所は分かった。じゃあトイレはどうする。車イスに乗り換えられる駐車場はどこにあるんだ、といった情報があまりに手に入れられない。そういう情報が家にいながら手に入れば頭に入れられるので安心だ」と言います。それがないから、最初から行けないという決めつけがあります。それを取り除くことのサポートをさせていただいています。

日頃から障害者の方とよく接しますので、お願いをされます。そういったことを一歩一歩解決していきたいと思っています。「こういうのあったらいいですよね、こういうの作ってくれませんか」というようなこともあれば、「こんなことできないよね」とか言われることもあります。そうするとなんとかしようと気持ちが燃えてきます。そんなことが私たちにとっては大事な情報源なのだと思います。接することで、情報ももらうし、差し上げるし、循環するような形でしょうか。何を求めているかは、対象の方から聞くのが1番いい訳ですから。

導入サイドの可能性

これから高齢化社会が進むともっと車イスの方などが増えます。お店の人にも、「障害者だけを対象ということではなく、障害者が安心ということは高齢者はもっと安心ですから」という話をすると協力してもらいやすかったですね。情報提供者の立場からはそういう視点もあると思います。

今のところデモサイトは宇都宮だけになっています。カバーする導入する先によって違ってきますが、東京などでは情報も多く更新も大変でしょう。あまり何もない地域だと導入しても意味がないというような、難しいところがあります。今のところは絞って運用するしかありませんが、利用の範囲はいろいろ考えられるはずです。昨年は作新学院大学の授業の教材としても利用していただきました。

実際には、NPOさんからの問い合わせが多いです。制約が自治体より少ないので導入がしやすいのです。ただNPOは予算が限られているので、自治体の支援が必要となります。

今までの地図の導入については1000万、2000万かかるという世界でした。だからNPOなどは描いた地図以外は利用不可能でした。そういったコスト面では、私たちは十分壁は崩したという思いはあります。このコストとシステムなら少なくとも今までにできないことができるし、コスト的にも使える可能性は切り開くことができたという自負はあります。

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