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立体コピーシステムは、視覚障がい者の方への情報伝達をサポートする
コミュニケーションツールです(3/6)

3. どんな活用をされているのですか

立体コピーシステムは、発売以来盲学校や点字図書館などに導入していただき、触地図や点図をふくめた印刷物、点字名刺、点字楽譜などさまざまな形で活用されています。

盲学校では教材の製作などに利用されています。視覚障がいのあるお子さんの場合、文字の部分を点訳した教科書を使っていますが、教科書にある図やグラフ、地図などは先生方などによって手作りに近い状態で作成されてきたようです。

立体コピーを利用すると、グラフや絵など複雑なものも簡単に立体化でき、さらに複数部数を作成できるので大変好評です。盲学校では、教科書の点字ページの間に立体コピーしたものをはさみこむ形で使っていただき、授業に欠かせないものとなっています。

また、自分の名前を点字ではなく墨字で覚えましょうという取り組みでは、漢字を立体コピーしたものに触れて学んでいるようです。

「1枚の立体コピーが、今まで伝わりにくかった図形や絵などの視覚的な情報を手軽に伝える伝達手段になった」というご意見などをいただいています。

そのほか、職業訓練校やリハビリ施設などの館内図や教室の机の配置図などにも使われています。最近では駅構内や施設の入り口に点字の案内板が設けられているところが増えていますが、視覚障がいのある方はその場で触ってすべての配置を覚えることは大変です。配置図を立体コピー化したものが配布されれば、ご自身で確認しながら歩くことができます。

Partner Visionは点字原稿のプリンタとしてもお使いいただけますが、点字だけの原稿の場合は、点字専用のプリンタを使って専用の厚紙で印字したほうがよりわかりやすい教材がお作りいただけるのではないかと思います。むしろ、文字と図形や絵などが組み合わされた原稿のコピー、プリントにお使いいただいた場合に作業の手間が軽減できるという点で便利にご利用いただいているようです。

立体コピーの拡大写真
※写真3 黒い部分が盛り上がる立体コピー

カプセルペーパーは、しっとりとして触り心地がいいように工夫しています。特殊な紙なので、視覚障がい者の方々のためのイベントなどに出展していますと、ご来場いただいた方たちから「あ、盲学校で使っていた紙だ」と声をかけてくださいます。手触りで記憶に残るくらい知っていただいているのは、うれしい限りです。

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