NICT 研究職 赤間 滉星
NICTの人 ICTで、未来をどうする?

研究職

赤間 滉星

  • サイバーセキュリティ研究所
  • セキュリティ基盤研究室 研究員
  • 2025年入構(修士新卒型)

[プロフィール]

2019年東京工業高等専門学校4年次から慶應義塾大学環境情報学部に入学し卒業。2025年慶應義塾大学院政策・メディア研究科博士前期課程早期終了。2025年4月から新卒採用。慶應義塾大学院政策・メディア研究科博士後期課程在学中。

※部署・役職はインタビュー当時のものとなります。

ICTで、未来をどうする?

暗号技術の力で超安全な
Beyond 5G時代に

NICT 研究職 赤間 滉星

暗号分野は不可能に思えることも可能にする。暗号技術を使えば、セキュリティのあり方を根本的に変えられる。これまでセキュリティ対策にかけていた時間や労力をイノベーションの創出に集中すれば、未来は今よりもずっと安全で楽しいものになるはずだ。

NICT 研究職 赤間 滉星

「SecHack365」をきっかけに研究に
興味を持つ。
修士新卒型採用の制度を知り、NICTに
挑戦。

高専在学中、NICTが主催する学生向けのサイバーセキュリティ教育プログラム「SecHack365」に参加したことで、NICTの存在を知りました。このプログラムは、サイバー攻撃が多様化・悪質化する中、セキュリティの課題を解決する人材を育成するために2017年より開催されているものです。専門家による助言を得ながら、受講者はオンライン・オフラインのイベントを通じて、1年をかけてサイバーセキュリティに関連する作品制作に取り組みます。「作る、発表する、フィードバックをもらう」を繰り返しながら理解を深めていくという体験を通じて、研究の進め方を学び、もっと研究をやってみたいと大学に進学しました。とはいえ、当時は研究職を一生の仕事にするつもりはなく、安定志向もあってエンジニアを志望。しかし、生成AIの普及による失職リスクが話題になると、仕事観が変わり、自分の好きなことをやろうと決意しました。研究職の仕事を探す中でNICTを選んだのは、修士新卒型採用があったからです。修士課程を修了していれば、パーマネント研究職として入構できるチャンスがあることを知り、応募しました。

NICT 研究職 赤間 滉星

博士号取得を支援する制度のおかげで
サイバーセキュリティ分野の研究活動に
集中。

現在、私はNICTの職員であり学生でもあります。入構と同時に大学院の博士課程に入学しました。実はNICTには、博士号取得を支援する制度があるのです。学位取得を目指した研究活動を勤務時間内に業務として行えるため、大変ありがたく思っています。私の研究分野は匿名認証技術です。サイバーセキュリティの分野では、インターネット上の匿名性によって、不正なユーザーが圧倒的に有利な状況にあります。インターネットサービス事業者が不正なユーザーのアカウントを停止しても、すぐに新しいアカウントが作成されてしまいます。この問題にどう対処していくか。そこで今研究されている技術の一つが、暗号技術を活用した匿名認証技術です。特に、匿名認証技術の一種である匿名ブロックリスティング技術は、ユーザーの匿名性を維持しながら、不正なユーザーのアカウントを停止する技術で、私はその社会実装に向け、この分野の研究 に取り組んでいます。また、研究室全体で進めているプロジェクトにも関わり、議論の場に参加。分からないことがあって上司や先輩方に質問すると、いつも親身になって答えてくださいます。こうした温かなサポートのおかげで職場環境にもすぐに慣れ、充実した毎日を送っています。

プロジェクトと私

不正行為の抑止につながる
セキュリティ技術の実用化に向けて
研究中。

匿名ブロックリスティングは画期的な技術ですが、不正ユーザーのアカウント数が増えるなどの要因によって、その処理が重くなるという課題があります。そこで私が取り組んでいるのが、処理技術の高速化です。これが実現すれば、大規模なインターネットサービス事業者も匿名ブロックリスティングを利用できるようになるため、不正ユーザーによる不正行為を阻止するだけでなく、不正の抑止にも大きな効果をもたらすと考えられています。実用化に向けて、処理自体をできるだけ軽量に、かつ短時間でできるように研究中です。

匿名ブロックリスティングのしくみ図

匿名ブロックリスティングのしくみ図
NICT 研究職 赤間 滉星

社会に役立ち、かつ面白い研究をしたい。
研究者の願いをかなえてくれるNICTの職場環境。

私が匿名認証技術に興味を持つようになったのは、「SecHack365」に参加したことがきっかけです。貴重な学びの機会を通じて、世の中に大きなインパクトを与える研究をしたいと思うようになりました。そもそもサイバーセキュリティの様々な問題は何が原因なのか。私のたどり着いた答えは匿名性です。正体が特定されないからこそ、不正をしても責任を追及されないのです。匿名であっても、不正ユーザーであることを確認でき、不正行為を阻止する技術を実現したいと考え、匿名認証技術の研究に携わるようになりました。社会の役に立って、かつ面白い研究をしたい。そう考える私にとって、NICTは理想的な環境であり、まさに楽園のような場所です。NICTの中長期目標に関連していれば、研究テーマはある程度自由に設定できる上、研究資金や設備も充実。じっくり考える時間も十分にあります。だからこそ、時間をかけて取り組む価値のある課題に挑戦することを大切にしています。研究者として歩み始めたばかりですが、自分が未来を作っているというわくわく感があります。まずは博士号を取得し、将来的には世界で活躍できるような 研究者を目指したいです。

NICT 研究職 赤間 滉星
NICT 研究職 赤間 滉星

※写真はイメージです

[もうひとつの顔]

健康維持にも役立つバドミントンサークルの活動。

週に3日ほど、昼休みにバドミントンサークルに参加しています。上司に誘われて始めたのですが、意外に楽しくて。デスクワークが多いだけに、体を思いっきり動かして気分爽快、健康維持にも役立っています。

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