NICT 研究職 奥川 莞多
NICTの人 ICTで、未来をどうする?

研究職

奥川 莞多

  • サイバーセキュリティ研究所
  • サイバーセキュリティ研究室
  • 2025年入構 (修士新卒型)

[プロフィール]

2023年立命館大学情報理⼯学部卒業後、情報理⼯学研究科に進学。リサーチアシスタント(パートタイム)としてサイバーセキュリティネクサスに所属。2025年に博士課程に進学と同時にパーマネント研究職(修⼠新卒型)として採用される。現在、研究員としてサイバーセキュリティ研究室に所属。

※部署・役職はインタビュー当時のものとなります。

ICTで、未来をどうする?

サイバーセキュリティに関する不安がない社会を創る

NICT 研究職 奥川 莞多

コンピュータを中⼼としたサイバーセキュリティ分野の研究者として、ICTの未来を⾒極めながら研究を続けたい。そして誰もがサイバーセキュリティに関する不安や心配をしなくていい社会を創りたい。

NICT 研究職 奥川 莞多

長いスパンで研究に取り組める
NICTの研究環境に魅力を覚えた。

大学では情報分野を学び、3年生の時に研究室で研究活動をする中で、将来も研究を続けたいという思いが湧いてきました。その後、大学院進学時に研究室の教授から紹介されたNICTのリサーチアシスタント(RA)に応募し、修士課程の研究とNICTで研究員のアシスタント業務を並行しながら行いました。修了後の進路は、一般企業のエンジニアやコンサルファームなどへの就職も考えましたが、研究職に挑戦したいという気持ちが次第に強くなり、当時、RAとして所属していたNICTのサイバーセキュリティ研究所長 や上司に相談し、新しい採用方式である修士新卒型のパーマネント研究職に挑戦することを決断しました。民間企業ではなくNICTを選んだ最大の理由は、アカデミアとして長いスパンで研究に取り組めるという点にあります。しかも 社会人として博士課程の研究をしながらNICTで働けるというのも大きな魅力でした。RAの時は、研究員のサポート的な仕事でしたが、パーマネント研究職は自分の研究に取り組めるのでやりがいを感じながら全力で打ち込んでいます。

NICT 研究職 奥川 莞多

無差別型サイバー攻撃の把握や
ソフトウェアの脆弱性改善の研究に取り組む。

現在、私が研究していることは大きく分類すると二つあります。一つは「ダークネット観測に基づくサイバー攻撃観測の研究」です。こちらは解析チームの一員として無差別型サイバー攻撃の動向を把握するために、NICTERのデータの活用やインターネットの観測活動を行い、インターネットの世界で今発生している攻撃の実態を把握することを目的とした研究開発に取り組んでいます。まず、インターネット上でどんな攻撃が発生しているのかを把握し、次の分析ではどういったIoT機器がどのようなマルウェアに感染しているのかを把握するのですが、私個人の研究としてはその観測方法の開発に取り組んでいます。もう一つの研究は「ソフトウェアの脆弱性修正を補助する研究」です。こちらはローレイヤセキュリティチームでコンピュータのアプリケーションなどのソフトウェアを動かすためのミドルウェア、OS、ハードウェアなどのローレイヤに当たる部分のセキュリティについて研究しています。その中でも私は脆弱性やバグの修正を行う際に用いられるソフトウェアの部品表に着目し、ソフトウェア実行時の情報を脆弱性発見のための情報として活用できないかという研究を行っています。こうした研究を通じて、サイバー攻撃に対して脆弱なコンピュータの改善に貢献することを目的に、長期的な視点で研究に取り組んでいます。

プロジェクトと私

サイバー攻撃の分析とソフトウェアの
脆弱性管理の改善に挑戦。

現在、私は二つのチームに所属して研究を進めています。一つはダークネット観測を用いたサイバー攻撃観測の研究を行う解析チーム、もう一方がローレイヤセキュリティチームでソフトウェアの脆弱性管理を補助する研究です。前者は無差別型サイバー攻撃の実態調査をもとに脆弱なIoT機器を減らすための研究、後者がIoT機器やPCなどで使用されるソフトウェアの脆弱性の改善に役立つ研究です。いずれも安全で安心なインターネット社会に貢献できる技術開発として取り組んでいます。RAとして働いていた時には解析チームの一員として、世界的なセキュリティカンファレンスのBlackhat Europeに参加し、世界中の研究者と交流するなど、外部の人たちとの接点が多い環境がNICTにはあります。

プロジェクトと私
NICT 研究職 奥川 莞多

様々なバックボーンを持つ研究者と
交流できる機会が多い環境が成長につながる。

NICTはサイバーセキュリティ分野に関して最先端の研究を手掛けています。特にNICTER プロジェクトは観測データや観測基盤が充実しており、そこで⾃分の研究に打ち込めるのは⾮常にうれしいです。また、NICTの研究員は各自が優れた技術や豊富な知識を持っており、そういう人たちと研究や技術について議論しやすい環境というのも魅力の一つです。私は他人と話すことも研究に不可欠な部分として捉えており、積極的に周りの方から意⾒をもらうことを意識しています。さらにNICTでは発表の機会が多いと感じています。サイバーセキュリティに関するシンポジウムなどのイベントへの参加や国際的な連携も活発で、そうした機会では様々なバックボーンを持つ研究者と意見交換や交流ができ、自分の研究に良い刺激を受けています。こうした恵まれた環境を最大限に生かして、博士課程の学生として、研究者への第一歩を踏み出していきたいです。将来的には自分が修士の時にしてもらったように研究職を目指す学生をサポートできる研究者になりたいと考えています。

NICT 研究職 奥川 莞多
NICT 研究職 奥川 莞多

※写真はイメージです

[もうひとつの顔]

時にはスポーツで汗を流し、
休日はアート鑑賞を楽しむ。

同期と一緒に食事や飲みに行く機会が多いです。また、NICTのバトミントンとサッカーのサークルで体をほぐしています。休日は美術館や博物館巡りを楽しんでいます。

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