NICT 研究職 鐵本 智大
NICTの人 ICTで、未来をどうする?

研究職

鐵本 智大

  • Beyond5G研究開発推進ユニット
  • テラヘルツ研究センター テラヘルツ連携研究室
  • 主任研究員
  • 2021年入構

[プロフィール]

2013年慶應義塾大学理工学部電子工学科卒業。2015年同大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻修士課程修了、2018年同大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻博士課程修了。2018年~2021年米国の民間企業にリサーチサイエンティストとして勤務。2021年に有期研究員として入構。2023年度にパーマネント採用で主任研究員となる。

※部署・役職はインタビュー当時のものとなります。

ICTで、未来をどうする?

多彩な表現や機能が実現し、
密度の濃い毎日へ

NICT 研究職 鐵本 智大

これまで以上に多くの情報を効率的に伝送・活用できるようになれば、より多彩な手段での表現や機能が実現。暮らしや社会のサービスがきめ細かくなり、毎日がより密度の濃いものになる。そんな未来をかなえるためにICT基盤技術の進展に貢献したい。

NICT 研究職 鐵本 智大

米国企業での研究職を経て
腰を据えて研究に取り組みたいと入構。

大学院生の時、所属していた研究室がNICTと共同研究することになり、協力研究員としてNICTのデバイス作製設備を利用しました。充実した研究設備はもちろん、研究員の方から丁寧にご指導していただいたことをよく覚えています。博士号取得後は、一度は海外に出て、民間企業で働いてみたいという好奇心から、米国企業の研究職という道を選びました。リサーチサイエンティストとして約3年間、集積光デバイスを用いた低雑音の電波の発生を研究。それが一段落した頃、かつてお世話になったNICTの研究室の方から有期研究員募集の話を聞きました。実は、以前にもお声をかけていただいたのですが、米国での研究の区切りが悪かったため、応募を見送っていたのです。腰を据えて研究に向き合いたいと日本への帰国を考えていたタイミングだったので、絶好のチャンスと思い応募しました。有期研究員として入構した2年後、パーマネント研究職に採用されて現在に至ります。研究職の世界は狭く、雇用も流動的なので、いろいろなところでつながりを作っておくことは大事だと実感しています。また、いつでもチャンスをつかめるように自己研鑽を怠らないことも重要だと感じています。

NICT 研究職 鐵本 智大

通信需要の増大に応える解決策の一つとして
テラヘルツ波の有効活用を目指す。

私が取り組んでいるのは、Beyond 5G時代におけるICT基盤技術の開発です。通信需要が増大する中、従来の情報通信システムのままでは通信の渋滞が発生し、これまで当たり前にできたことができなくなってしまう恐れがあります。そこで注目されている技術の一つがテラヘルツ波の活用です。テラヘルツ波とは、電波と光の中間の周波数帯に位置する電磁波のこと。その発生や検出などが技術的に難しいことから未開拓領域でした。そんなテラヘルツ波を大容量通信に有効活用しようと、近年、国内外の多くの研究者が社会実装に向けて研究を進めています。私もその一人で、集積光デバイスを利用してテラヘルツ波を発生させる手法を研究しています。電子デバイスを使って発生させる手法が多い中、光デバイスによるアプローチに挑戦しているのは、通信の大容量化に適した、より低雑音で周波数安定度が高い電波を発生できる可能性があるから。たとえすぐに結果が出なくても、地道に挑戦し続けることが大切であり、それが研究の真髄であると思います。また、一般企業が手を出しづらい領域を補う研究に取り組むことが、国研であるNICTの役割の一つだと捉えています。

プロジェクトと私

Beyond 5G時代をおける
テラヘルツ波ICTシステムの
実現に向けて。

Beyond 5G時代の通信の高速化・大容量化に応えた情報通信基盤を実現するために、テラヘルツ波ICTシステムの社会実装に向けた研究を行っています。いかに効率よく安定して低雑音のテラヘルツ波を発生させ、伝送させるか。考えるだけでは答えが見えないことが多いので、行き詰まった時は手を動かしてみることを心がけています。実際に実験室で手を動かすと視野が広がり、予期しない現象やアイデアにめぐりあったり、一つの結論が出たり。そんな研究過程が面白く、さらに社会課題の解決に貢献できる点にやりがいを感じています。

プロジェクトと私
NICT 研究職 鐵本 智大

研究者にとって恵まれた環境のもと
第一線の研究者として成長し続けたい。

NICTに入構して感じるのは、研究者にとって恵まれた環境があるということです。特に若い研究者にとっては、研究費の獲得に時間を割かなくても使える予算があるのは魅力的です。研究内容に関しても、NICTの中長期計画に基づくものであれば、手段の選択には高い自由度があります。また、NICTでの研究と相乗効果が見込めるならば、公的機関・民間企業を問わず、外部研究資金を獲得して研究を行うことも可能です。実際、私も研究資金を獲得し、そこからリサーチアシスタントとして母校の研究室の学生を1名雇用しています。それにより、研究が効率よく進むだけでなく、学生を通じて研究室との交流が深まり、研究の質を高めることに役立っています。こうした環境のもと、私が目指すのは、第一線の研究者として成長し続けることです。今後も世の中はダイナミックに変化していくことでしょう。その変化にうまく適応しながら、新しいモノやコトをどんどんインプットし、アウトプットを行っていく。その積み重ねが自分自身を成長させるとともに、社会をより豊かにする研究成果につながると信じています。

NICT 研究職 鐵本 智大
NICT 研究職 鐵本 智大

※写真はイメージです

[もうひとつの顔]

健康第一、
朝食は栄養満点の手作りサラダを。

いくつになっても研究者として活躍したいと考えているので、健康には気を使い、睡眠、食事、運動をバランスよく取っています。毎朝、手作りのサラダを食べることから1日がスタート。パプリカ、サニーレタス、サーモン、アボカド、タマネギ、キノコなどをオリーブオイルと酢、塩で味付け。見た目も鮮やかで食欲をそそり、一皿で栄養満点です。

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