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Beyond 5Gのユースケース実証
Beyond 5Gのユースケース実証
2025年度に静止軌道に打ち上げ予定の技術試験衛星9号機(ETS-9)をテストベッドとして活用することで海洋、航空、耐災害通信、衛星5G連携、IoTなど幅広い分野と連携した実証実験を検討しています。この実証実験を通じて非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Networks:NTN)による海洋から宇宙までの3次元ネットワークの有効性を示すことにより、いつでも・どこでも・誰とでもつながる未来を目指します。
想定している実証実験
技術試験衛星9号機(ETS-9)を活用した実証実験を検討している技術は、
- ネットワーク統合制御技術(3次元ネットワーク統合制御)
- 光空間通信技術(世界最高レベルの10Gbps光フィーダリンク)
- フレキシブル衛星リソース制御技術
の3つで、そのほか
- 5G/Beyond 5Gに向けたユースケース実証
を行う予定です。
5G/Beyond 5Gに向けたユースケース実証では、近年注目が集まっているNTNにより拡張される領域での活用が期待されるユースケースを対象としています。
5G/Beyond 5Gのユースケース実証
ユースケース実証として大きく3つの分野に分けてその内容を検討しています。
① 遠隔地サービス
- 過疎地域のスマートシティ化
- 観光客誘致のための通信インフラ整備
- 緊急通報/医療サービス提供
② モビリティ
- 船舶・航空機サービスの高速大容量化
- 空飛ぶクルマへの適用
- 地上でカバレッジ外エリアの自動運転支援
- 海路、空路、陸路におけるシームレス物流システムへの衛星適用
③ 非常災害時対応
- 5Gカバレッジの拡大
- シームレス接続維持
- テンポラリなインフラバックアップ
- 災害救助または監視
特に、「③ 非常災害時対応」については、具体的に
- 東南海・南海地震等の大規模地震の発生を想定して、被災地域が広範囲に広がるシナリオを想定したフレキシブル衛星リソース制御機能の確認
- 災害時の地上回線断絶や、山岳/海洋等における5Gサービス提供を想定した衛星5G連携応用実験
等の実証実験を検討しています。
また、将来的な実証実験(検討中)として、
- 実サービスへの適用を見据えた、他企業との共同実験
- 静止衛星-非静止衛星連携、衛星-HAPS連携等、複数のNTN間の連携に関する実証実験 (シミュレータを活用)
などを検討しています。これらの実証実験は、民間フォーラム(※1)の活用により、実用化シナリオを策定していきます。
※1:スペースICT推進フォーラム(令和2年7月1日設立)https://spif.nict.go.jp/
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