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ぱぶまるブログ
クルマの未来へ
私は25年来のペーパードライバーです。運転免許を取ってから、クルマの運転は数えるほどしかしたことがありません。なので、これまでクルマに関する話題にはあまり興味がなかったのです。
ところが最近、「
近い将来、クルマが5Gによってネットワークとつながって、自動運転があたり前のように使えるような時代が来ると、移動中の時間は運転から解放されることになります。このとき、クルマで過ごす時間はどのように変わるのでしょうか。
ペーパードライバーでクルマに興味がなかった私でも(だからこそ??)、そのような世界にはとても興味があります。
おそらくは乗車する人に応じて、様々なクルマの空間を提供することになると思います。癒しを求めるのか、それともバリバリに仕事ができるようにするのか。
ニーズに合わせた空間を提供するためには、車内で安定して使えるワイヤレス通信もまた不可欠なテクノロジーです。
しかしながら、車内は金属製の部品が多く使われている狭い空間ですので、たくさんの反射波が飛び交います。ワイヤレス通信にとっては厳しい環境です。このような環境でも安定したワイヤレス通信を提供するテクノロジーが求められます。
当総合研究センターでは、矢崎総業株式会社とともに、自動車内における高信頼・低遅延を実現するワイヤレス通信技術に関する共同研究に取り組んでいます。
これまでの研究成果から、車内のワイヤレス通信には、周波数チャネル幅が狭い信号よりも広い信号を使うほうが、さらに安定した通信が行えることが明らかになっています。この特徴を最大限に活用するため、2018年から屋外でも利用できるようになった超広帯域無線(ウルトラワイドバンド、UWB)信号を用いた自動車内ワイヤレス通信技術の研究開発を進めています。また、高周波(60GHz)帯を利用した自動車内ワイヤレス通信技術に関する研究開発にも取り組んでいます。
これらの研究では、実際の乗用車を大型の電波暗室に運び入れて、人が乗った場合の影響や車外からの干渉信号などの影響を定量化し、様々な影響が存在する環境においても安定した通信が行えるワイヤレス通信技術の研究を行っています。
私たちの研究成果がワクワクするようなクルマの未来を創るテクノロジーのひとつになることをめざして、今後も共同研究に取り組んでいきます。
共同研究ページ には、パートナー機関様へのインタビューも掲載しておりますので、ぜひご覧下さい。
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