2022年第9回ゼミ

量子ネイティブの協創が拓く量子の未来

2023年2月24日(金)、25日(土)、2022年度NICT若手チャレンジラボは、第1期生7名の企画による「量子ICT研究会~量子ネイティブの協創が拓く量子の未来~」を開催しました。量子研究開発分野の最先端で活躍する5名の研究者をゲストにお迎えし、延べ54名の参加者がハイブリット環境で4つのテーマについて意見を交わしました。

<テーマ>
・量子誤り抑制の最前線
・次世代QKDに向けたイジングマシンの活用
・量子中継最先端
・量子体験へのインターフェース

近年、量子コンピュータが話題となっている一方でその社会実装には「量子誤り抑制」技術の発展が不可欠です。量子コンピュータ技術の発達が加速すると共にその重要性が増している量子鍵配送には「配送ルートの最適化」や「量子中継」に関する技術の革新が必要とされています。また、世界的に不足している量子人材の育成を加速する為、効果的な教育ツールの開発も忘れてはならない課題の一つです。このように、今回の研究会で取り上げたテーマは、いずれも、日本が量子技術において世界的に優位な立ち位置を獲得し、市場を牽引する為に極めて重要なものばかりです。

若手チャレンジラボ初年度は3月で幕を閉じます。いくつもの論文レビューを重ねながら各自が独創的な研究課題を見出し、検証を繰り返しながら8カ月を過ごしました。今回の研究会の成功は、次年度以降のプログラム継続を後押しする大きな成果です。

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