2024年2月26日(月)、2023年度NICT若手チャレンジラボは6名のリサーチアシスタント(以降、RA)の企画による「ミニ研究会」を開催しました。
今年度のRAの研究に関連する領域の先端研究者の方々をお招きし、以下の2つのテーマについて議論と考察を深めました。
<テーマ>
・量子技術の限界と古典技術を用いたその改善
量子コンピュータの優位性を更に引き出すためには古典技術との組み合わせによる高効率な計算技術の開発が重要であり、量子技術の理解や高効率なシミュレーションを可能にするために古典技術を応用することが注目を集めています。そこで、このセッションではゲート式、アニーリング式に対するテンソルネットワークの応用と、量子秘匿計算に関する講演をしていただきました。
・量子実験
近年は様々な物理系において、量子操作の実験的研究が盛んにおこなわれているが、各物理系にはそれぞれ特性があり、実現したい技術に応じて適切な物理系を選択しながら技術を確立していく必要があります。そこで、このセッションでは光量子操作とイオントラップ量子ノードに関する講演をしていただき、それぞれの物理系で実現されうる技術を学びました。
各テーマのセッションではRAの研究発表から始まり、その後5名の先端研究者の方からご講演いただきました。
ミニ研究会後は懇親会を開催し、親睦を更に深めました。
2023年度の若手チャレンジラボ活動も3月で幕を閉じます。ミニ研究会でご講演いただいた内容を活かしてRAの研究が更によりよいものになることを期待しています。