12/11(水)、2024年度若手チャレンジラボはNICT Quantum Camp(以降、NQC)の探索型人材育成コースと合同で、埼玉県和光市にある理化学研究所量子コンピュータ研究センターの見学会を実施しました。当日は5名のリサーチアシスタント(以降、RA)とNQC探索型育成コースの受講生4名が参加しました。
見学会では、理化学研究所の若手研究者育成支援制度についての説明や、量子コンピュータ研究センター長である中村泰信先生より国産初号機となる量子コンピュータである超伝導量子コンピュータ「叡」をご紹介いただきました。加えて、吉川研究員より光量子コンピュータについてもご紹介いただきました。
見学会の後は、会議室にて超伝導量子計算システム研究ユニット田渕ユニットリーダーと浮揚電子量子情報理研白眉研究チームの川上チームリーダーより研究内容などのご紹介をいただき、RA1名とNQC探索型受講生1名が代表して研究発表を行いました。
RAの感想(1)
量子コンピュータの実機や大規模な実験系、所属されている研究者の方々の人数など、大学内の研究とは異なるスケールのものが多く、普段見られないような環境での研究を見聞きすることができ、新鮮な気持ちになるとともに非常に魅力を感じました。また最前線を走る研究者の方の背景や現在考えていることを直接お聞きすることができ、大変貴重な経験をさせていただいたと感じています。
RAの感想(2)
最先端の量子コンピュータの研究者の方から、現状と課題についてお話を伺えたのが印象に残っています。また、見学終了後にはRAとNICTの職員の方で食事に行き、研究、進路、人生など、いろいろな話ができました。普段のオンラインのゼミではできない対面ならではのイベントで、とても楽しめましたし、知見を広げることができました。
RAの感想(3)
今回の見学会では、理化学研究所の紹介、量子コンピュータの実機の見学、そして先生方の研究紹介を聴講させていただきました。これまでの量子研究が結実して生まれた量子コンピュータの実機は圧巻でした。地道な一つ一つの研究が積み重なった先にあるものを、この目で見られたことは今後の研究において非常に有益であると思います。また先生方の研究紹介とその後の交流の時間には、研究自体だけでなく、その背後にある考え方についても触れることができました。自身の研究に対する向き合い方について一考する大変よい機会となりました。
今回の見学会を通して、今後のRAの研究活動が更によいものになることを期待しています。