入構後は、人事、広報、研究センターの管理グループを経て、現在は研究者を支える知財活用推進室に。Offの日は趣味の海外旅行を楽しむなど公私ともに充実した毎日を過ごしています。
私は文学部の英米文学科の出身。大学院ではシェイクスピアの研究をしていました。当時は研究者になるという憧れを抱いていましたが、道のりは険しく、残念ながらその想いを叶えることはできませんでした。だからこそ「研究者を支える仕事」として活躍できるNICTを志望しました。現在はイノベーション推進部門の知財活用推進室に所属して研究者のサポートをしています。具体的な担当業務は、研究者が外部機関と連携を行うにあたって取り交わす契約書の内容調整や修正、確認など。難しいのは知的財産に関する知識を理解しておかなければならないことです。研究によって内容も異なりますし専門用語も頻出しますから、毎回勉強しながら取り組んでいます。配属直後はまったく知識がなかったので先輩に教わりながら少しずつ専門知識を身に付けていきました。
この仕事で意識しているのは研究者とのコミュニケーション。研究者がイメージしている対外連携に沿った契約が結べるようにサポートすることです。研究ではさまざまな目的や意図があって対外連携を行うもの。まずはその部分を確認することが重要です。また、契約を結ぶ連携先からもさまざまな条件が求められるので、双方が納得できるように契約内容を調整していきます。仕事のやりがいは、自分が関わった案件の研究が順調に進んでいることや成果が出たことを見聞きすること。関われて良かったと心から思います。研究者に近いところで仕事をしているので、よく進捗状況を話してくれるのですが、そういった話を聞いているときが何より楽しいです。研究者と連携先の板挟みになることもある仕事ですが、困ったときは先輩に相談したり、研究者自身に相談したりすることで解決方法が見えてきます。周りを上手く巻き込みながら取り組んでいきます。
いまの仕事は研究者を支えている裏方の仕事ですが、自分の業務を通じて研究者がより研究しやすい環境をつくり、成果に結びつくように毎日コツコツと取り組めることが楽しいと感じています。「研究者を支える仕事」がしたいと思って入構した自分にとっては、今まさにそのとおりのポジションにいます。公的な機関なので堅い人が多いと思われがちですが、実際の雰囲気はとても和やかで先輩との関係性もフランク。現在の部署はチームで進めていることもあり、まわりの職員との一体感や人間関係も仕事の醍醐味のひとつとなっています。残業は少なく、基本的に仕事を持ち帰ることありませんし、有給休暇も取得しやすい。だから、海外旅行にも行きやすいです。新しいものが生み出される現場で、それを支えながら、長く働ける環境。ぜひ興味がある方はチャレンジしてみてください。