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ワイヤレスネットワーク
研究センター
(神奈川県横須賀市)
端末間通信
Device-to-Device (D2D) Communications
端末間通信のための物理層及びMAC技術の研究開発に取り組んでいます。
無線端末同士が自律的に時間同期を取得する方法や互いに早期発見する方式を研究し、端末間通信技術の実験検証にも力を注いでいます。図1に示すようなバスなどの移動を利用した地域内に限定した情報集配信と広告等の利用に関する実証実験を実施し、また、通信インフラが十分整備されていない過疎地域における移動車両による高齢者見守りの実証実験を実施しています。また、農業IoTのための簡易なセンサデータ収集手段としての利用も検討しています。
技術解説
端末間通信
無線端末のみでネットワークを構成する技術を指しています。中央制御装置が不要で、通信端末は互いの通信範囲内に入ると、自動的にネットワークを形成して通信を行います。3GPP Release 16に含まれているLTE-V2X PC5 Mode-4 及び国際標準規格IEEE Std 802.15.8などにおいて端末間通信の仕様を定めています。
端末同士が直接通信するため、設置および維持コストが抑えられるだけでなく、通信範囲内の端末同士の通信に即時性を有する。また、端末が自律分散制御を行うため、アドホックなトポロジーを形成しやすく、個別端末の故障に起因するネットワーク障害に対してレジリエンス性をもつなどの特長があります。これらの特長を生かして、移動通信用無線周波数利用効率の向上や、災害時の端末同士によるアドホックネットワークの迅速な確立などに役立てられます。
研究メンバー
成果例
- 特許第6281859号「無線通信方法」
- 特開2020-005162「分散同期方法および分散同期装置」
- H.-B. Li, R. Miura, and F. Kojima, “A study on Quick Device Discovery for Fully Distributed D2D Networks”, IEICE Trans. on Commun., vol. E101-B, No. 3, pp.628-636, March 2018
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