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(神奈川県横須賀市)
Flexible Society Project
Flexible Society Project
IoT化に伴い様々な無線システムが工場に導入される一方、製造現場の無線通信の不安定化が危惧されています。NICTはIoT化が進む製造現場で、作業に携わる方々が安心して円滑に作業ができるよう、複数のメーカーやサービス事業者などと連携して「Flexible Factory Project(FFPJ)」を立ち上げ、新たな無線プラットフォーム「SRF無線プラットフォーム」の開発や無線通信規格の仕様策定、製造現場の通信セキュリティを含む各種ホワイトペーパーの発行などを主導してきました。また、FFPJでは2015年から工場内で多種多様な無線システムが共存しながら安定した無線通信が実現できるようにするため、世界に先駆けて業界の垣根を越えた取組みを行っています。さらに、その対象を製造現場だけでなく、物流や医療、インフラといった無線通信の導入が始まっている分野に拡大し、社会全体を無線通信で支えるFlexible Society Project (FSPJ)に発展させています。
構成プロジェクト
技術解説
SRF無線プラットフォーム
SRF無線プラットフォームでは、フィールドマネージャが、ゲートウェイや無線端末から構成される複数の無線システムを管理・協調制御します。その際、
- 各無線システムにポリシー(方針)を与えることにより、無線資源(周波数、時間、空間)を配分すること
- 無線通信とアプリケーションを意識した管理を行うこと
- 無線通信環境の監視を行うこと
により、多様な無線通信を安定かつ効率的に運用することが可能となります(グローバル制御)。
また、無線通信環境が局所的に急激に変化することに対応するため、単一システムでの自律的な制御を可能にしています(ローカル制御)。
研究メンバー
用語解説
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス
フレキシブルファクトリパートナーアライアンスは、複数の無線システムが混在する環境下での安定した通信を実現する協調制御技術の規格策定と標準化、および普及の促進を通じ、製造現場のIoT化を推進するために2017年7月に設立された非営利の任意団体。
メンバー企業は、2020年10月末現在、オムロン株式会社、株式会社国際電気通信基礎技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社、富士通株式会社、サンリツオートメイション株式会社、村田機械株式会社、シーメンス株式会社、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンターの9者。
関連する過去のプレスリリース
2017年1月17日 工場IoT化に向け、業界の垣根を超えて無線通信技術を稼働中の大手工場で検証
2019年3月26日 無線通信システムが導入された製造現場のためのセキュリティ導入ガイドを発行
2019年10月10日 製造現場での安定した無線通信の利活用を強力にサポートFlexible Logistics Project
2020年11月25日 製造現場を支える無線システムの安定化技術の実験に成功
2022年3月16日 工場における無線通信安定化に向けた新たな評価方法の実証実験に成功
公開資料
NICTでは、独自で実施した現場検証やヒアリング、解析結果等をもとに各種資料をまとめ、公開しています。
公開資料は、各ページからダウンロード可能ですので、ぜひご活用下さい。
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